当時は営業所勤務だった
壁沿いに設置されたスライドする書庫を背に
伝票の仕分けをしていた
揺れた瞬間は事態が飲み込めず
真ん中の島の課長が
「KYLIEさん！危ない！こっち来い！」
と声を掛けて下さったお陰で安全なエリアに
幸い書庫の造りが頑丈で倒れなかったが
万が一倒れていたら命は無かったかも知れない
最寄りの店舗(最初の揺れの直後に臨時閉店)から
混乱回避の為に段ボールに
弁当・おにぎり・カップ麺等を詰めて
店舗社員さん達が運んで来て下さった
湯沸かしポットも店舗から持って来て下さり
みんなで交代で食事をした
電気が使えたから寒い思いをする事は無かったが
電車が止まってしまって帰れない
当時の勤務地は自宅から2駅だったので
線路沿いに歩けば帰れなくも無かったが
歩いた事の無い道を しかも暗い中歩くより
営業所に留まった方が安全なのは明らかだった
幸い薬を1日分持ち歩いていたので
食事の後に飲めた
休憩所のソファーで横になっていたが眠れない
緊張で睡眠薬が効かないのと
あちこちでみんなの携帯が鳴り響く
翌朝は休日だった
電車が動くまで営業所で待機した
息子はたまたま私の元実家に行っていた
10階建ての最上階 恐ろしく揺れたそうだ
棚の中の物が飛散して大惨事だったらしい
一緒に居てやれなかったのが今でも申し訳ない
もう二度とあんな地震が起きませんように