はあい!

「悪女」が「削除」に少し物足りなさを感じつつも

それなりの感激に包まれながら日比谷のプレミアムシートを

後にしたカイルです。

 

令和の時代にまさかの映画になった

アニメ版「ベルサイユのばら。

オスカルが!アンドレが!

マリーアントネットが!フェルゼンが!

スクリーンに蘇りました!

 

小さなスクリーンでこじんまりとやるのかな、と思いきや

TOHOシネマズでは多くの劇場で

トップ上映。まさかでびっくり!

 

もちろん、満席!プレミアムシートも満席でした!

今回、初のプレミアムシートだったんですが

「文句があるなら、ベルサイユへいらっしゃい!」

という台詞を言うために、プレミアムシートにしてよかった!(笑)

 

ここから映画の感想・ネタバレです。

 

・かなりミュージカル風(宝塚を意識してる?)

・楽曲はすべてオリジナル。主題歌は絢香。

・みんな大好き、デュバリー夫人、ポリニャック伯爵夫人、ジャンヌ…

 …という3大悪女のエピソードはバッサリ削除。

 ジャンヌにいたっては姿カタチもありませんでした。

 悪女好きとしては物足りなかったけど(笑)

 まさか、ベルばらのストーリーを2時間の尺に収めるとは

 思ってなかったので、仕方ないところでしょう。

・おおかた原作の漫画に寄せて、原作を読んだ人に聞いたら

 「割と忠実」とのことでしたが

 TVアニメ版のファンからすると、だいぶ異なる印象を受けました。

・TVアニメ版のほうが、作画もキャラ設定も

 人間らしさよりも神々しさがあるので、

 「こんなにオスカルを生々しくしなくてもいいのに」

 と思ったりしました。

なので、

感動でなく場面もありつつ、アニメ版ファンとしては

「あれ?この部分ってオリジナル?」

と思いながら冷静に見たりしてました。

 

ご存知の方がいたら教えていただきたいのですが

後半でオスカルが衛兵隊が銃を売ったということでとがめられた時

オスカルは、「なんでわからないんだ!~~~心は自由だ!」

と泣きながら説得したシーン。

あれって、マンガやアニメ版にもあったシーンだったでしょうか?

あのあたりの説得力が薄くて気になりました。

 

また、アニメ版では存在感のあった

ベルナール(黒騎士)、アラン(衛兵隊)のあたりはアッサリ。

 

アンドレの片目を切ったのはベルナール(黒騎士)なのにあな、と。

また、アンドレの目が見えないことをオスカルが知ったのは

オスカルの肖像画のシーンだったよな・・・とか。

 

ビデオ全集を購入して見たのが、もう20年ぐらい前なので

記憶がかなりおぼろげです。

 

それはさておき、満席のシアター。

かなりオリジナル色が強い印象ですが

それでもベルばらがこの令和の時代に蘇ったのは

本当にうれしいです。

 

願わくば、最後のエンドロールの際には

TV版の主題歌「薔薇は美しく散る」「愛の光と影」も

流してほしかったなあ。

 

声優さんも、頑張ってましたが

(オスカルの声優は、「ダウントンアビー」でマギースミスの

バイオレット役の沢城みゆき!)

 

TV版の声優さんたちが、やはり印象的でした。

・唯一無二のオスカル役は

田島令子さん(75歳でご存命)

・アンドレ役

志垣太郎さん(没:噂の東京マガジンにもレギュラー出演してました)

・フェルゼン役

野沢那智さん(没:野沢直子の伯父)

・マリーアントワネット役

上田みゆきさん(80歳でご存命。ささきいさおの奥さん)

 

そのほか、映画版では、ロザリーもほぼ出番がなかったですが

でもメインの4人に焦点を当てたストーリーだったので

仕方ないですね。

 



それでは、こうやって新しい解釈の新作が出るほど

「ベルばら」の持つ力が大きく、

多くのファンに今でも支持されていることを

嬉しく思いながらSparklingなひとときを!