はあい!

おうちでの過ごし方をいろいろ工夫しなきゃ、と思うカイルです。

ナウBGMは「ストレス」(森高千里)。

93年の英国映画「日の名残り」。

2017年にノーベル文学賞を受賞した

カズオイシグロの同名小説を映画化したものです。

長崎出身で、子供のころに英国に移住した作家さんだそうです。

 

アカデミー賞では

監督賞、主演男優賞、主演女優賞、作品賞、脚本賞と主要部門に全ノミネート。

ジェームズアイヴォリー監督ブームがあったころですね。

第一次世界大戦が終わった、第二次世界大戦前後の英国の貴族の館を舞台にした映画です。

 

日本人の作家が、英国暮らしとはいえ、

よくこういった貴族歴史ものを書いたなあって素直に感動。

 

映画自体は、「ダウントンアビー」が好きな人なら

きっと好きになりそうな映画。

英国の貴族でドイツ派…という当時そういう存在がいたなんて、

全然知らなかった…という設定や、

主演のアンソニーホプキンスとエマトンプソンも重厚!

(この二人、「ハワーズエンド」でも共演。このころの英国映画の代名詞的存在ですね)

そのほか、「スーパーマン」のクリストファーリーブに、

ヒューグランドも出演。

クリストファーは、アメリカ人以外には見えないくらい、

古き良き時代のアメリカ人って感じですね。

 

特に劇的なスリルやサスペンス、ロマンスがあるわけではなく

その当時の時代を映しながら、淡々と進む、いかにも英国的なドラマです。

貴族の館の美術とか、本当に美しい~。

悪い人が登場するわけでもなく、安心してみることができます。

扱っているのが、今から100年前ぐらいなので、

もう30年前の映画ですが、その古っぽさがかえってマッチ。

 

ちょっとけだるさも感じながら

外気がまだ寒い春の夜に、しっとりとみるのによい映画でした。

おうちで映画、ですね。

それにしても、いい邦題だなあ、「日の名残り」。

 

現在放映のドラマ「ウエストワールド」では、よぼよぼのおじいちゃんの

アンソニーホプキンスが、まだ若かったんだなあって思いました。

(しかし、「ウエストワールド」では鼻が変形している感じなんだけど

「日の名残り」ではそんな感じではなく。この30年で何があったんでしょう・・・)

 

それでは、世界が落ち着いてまた

英国郊外の貴族の館を訪れる日を楽しみにしながら

Sparklingなひと時を!