はあい!
毎日家のポストを除くとき100万円入ってないかな、と思い
明ける瞬間は1万円でも・・・と思いながら、
チラシしか見つけられないカイルです。
ナウBGMは「ロケットマン」(エルトンジョン)。
どうしても「ボヘミアンラプソディ」と比べてしまいますよね、この映画。
結論からいうと、「ボヘミアンラプソディ」よりは
2段ぐらい落ちる感じではあります。
・エルトンジョンの歌をさほど知らなかった(日本で有名なのは、数曲じゃないでしょうか)
・ライブエイドのような、有名なシーンがない
・基本はエルトン個人なので、グループの葛藤や団結がない
・まだ生きている人で、(日本では)フレディほどのドラマ性がない
…などあるから、仕方ない部分もあると思います。
ちなみに、映画としては完全に「ミュージカル映画」です。
でもこの映画のデクスターフレッチャー監督、実は「ボヘミアン」の製作総指揮なんですよね。
だから、あえて、似たテーマなんだけど違う趣旨の映画にしたかった…という意図があるんだと思います。
そしてその通り。
ほとんどがエルトンの自問自答、過去を振り返りながら
「孤独な才人、奇人で、ひたすら愛を欲していた」
というテーマが貫かれます。
そしてそれは
親から愛されること(幼少期のトラウマ)、自分自身を受け入れること、
というテーマはある意味「ボヘミアン」よりも強く、かつわかりやすく演出されていて
そういう意味でとても内省的な映画になっています。
それにしても音楽の持つ力は強い。
劇中、そこまでの盛り上がりがない中で
突然「君の歌は僕の歌」が流れるのですが
思わず涙も流れてしまうぐらい感動しました。
エルトンって、作曲は自分でやっているのですが、
作詞は親友が手掛けているんですね。
そういった流れも、ラストの断酒会にみんなが現れるシーンの感動につながります。
ああ、でも惜しむは、映画としての盛り上がりに欠けているので
「君の歌は僕の歌」「ロケットマン」といった、力強くテーマ性にあふれる代表曲を
最後にまた持ってきてもよかったと思います。
親友バーニーとエルトンの友情の物語でもあるので。
この映画を見に行った後だったら、
エルトンの来日ライブも行きたかったな。横浜アリーナだったでしょうか。
俳優陣は
タロン・エガートンが主演。キュート系の俳優さんなので、太り気味のエルトンはどうなんだろうと思ってましたが
自分で歌ったりと、十分に演じてたと思います。
なんといっても「キングスマン2」ではエルトン本人と共演、「SING」ではエルトンの歌も歌っていたので
ついに本人を演じたことになります。
バーニー役のジェイミーベルは「リトルダンサー」のあの男の子。
こんなおっさんになっちゃって(笑)。どことなくヴィゴモーテンセンに似ている気もします。
そのほか、癖のある嫌な女の役をやったらピッタリのブライスダラスハワード、
ロン・ハワード監督の娘というレッテル以上にいろんな映画で活躍してますね。
そして、バンドのマネージャーはいつも悪役になるのでしょうか?
「ゲームオブスローンズ」のリチャードマッテンも頑張ってました。
それにしても、エルトンのお婆さん役の女優さん、調べられないんだけど
たぶんガンバーバッチの「シャーロック」の大家さん役と同じだと思うんだけど
どうでしょう。
それでは,「ロケットマン」のジュニアヴァスケスの力強いリミックスに
合わせてSparklingなひと時を!