はあい!

喉を傷めてしまって、すっかりテンションダウンの元旦カイルです。

明日はもっと腫れて風邪へと転じていくパターンでしょうか。

ナウBGMは、「十六夜物語」(河合奈保子)。

 

さて、昨日は「この世界の片隅で」のアニメ版の映画をDVDで見て泣き、

元旦はこの単館系の渋い映画を鑑賞…という年末年始映画三昧です。

 

2017年に公開されたこの映画、

主演はジェイクギレンホールとナオミワッツ。

どちらも賞レースノミニーの実力者。

ジェイクギレンホールの上手さが発揮されまくっている映画ですが

うーん、感想は賛否両論のようです。

 

まず、邦題。

「雨の日には会えない、晴れの日には君を想う」。

なんとも素敵な余韻のあるタイトルですよね。

ちょっと暗いかもしれないけど、切なく苦い、

悲恋で終わるだろうオトナの恋愛映画を思い起こさせます。

そして、原題。

「demolition」。

スタローンの映画などでも使われますが、

破壊という意味です。

全然ちがーう!

内容的には、一回観ただけだと

「うーん」「え?」「あれ?」「うーん」「ふうん」という感じで、

台詞による説明は少なく、

場面転換も多く、

主人公の行動パターンも素直ではなく

なかなか難しい映画です。

良さや意味をかみしめるのに、難しい映画。

 

でも、ヨーロッパ系の映画ほど難解でも、暗くも、救いがないわけでもないので、

また後味は(完全に意味を理解できなくても)前向きなので

なんとなく「今一つ共感でききれなかったけど、味わいのある映画かな」という

感想を持つ人が多いのではないでしょうか。

映画館で集中してみると、また違うのかな。

 

ジェイクギレンホールは、こういうどこか屈折した役がよく似合いますね。

ナオミワッツも大作ではなくてこういう小作品を選ぶところが心憎い。

オスカー俳優クリスクーパーも出演しています。

制作陣の中には、ジョンマルコビッチの名前も。

通好みな人たちが、通な作品を作った感じでしょうか。

 

なので、わかりやすい切ないラブストーリーを求めたり、

アンニュイで物憂げで雰囲気のあるオトナの映画を求めると

違いますが、映画ファンでなくても、

スレスレ共感できるポイントのある、

スレスレ映画として楽しめる作品になっていると思います。

 

あ、見てよかったと思える通な作品だと思いますが

けっしてエンタメではない、という意味ですね(^^;)。

 

それでは、風邪の初期症状にも、口内炎にも負けず

2019年もSparklingなひと時を!