はあい!久々に映画館を訪れたカイルです。
2017年度アカデミー賞の作品賞、監督賞などにノミネートした
SF映画「メッセージ」を鑑賞してきました。
現代は「ARRIVAL」。
SF映画でアカデミーノミネートなんて、珍しいですよね。
ドゥニヴィルヌーブ監督は、この映画で初ノミネートしたカナダはケベック州出身。
エイミーアダムス主演。
おしくもアカデミーノミネートは逃しましたが、
すでに4,5回もアカデミーにノミネートしている常連。
ジェレミーレナーも出演。
アカデミーには2回ノミネート。「アメリカンハッスル」以来のエイミーとの共演。
フォレストウィテカーも出演。
「ラストキングオブスコットランド」でアカデミー主演男優賞受賞。
昨年の「スターウォーズ ローグ1」でも過激な反乱軍として強烈な存在感を
アピール。
あと1人ぐらいの出演者が目立つぐらいで、基本は4人。
ほとんどエイミーアダムスの一人芝居のような映画。
SF映画だけあって、しっかりエイリアンが登場します。
しかし、そのほかあまたのSF系映画とは全く異なるこの作品。
さっそくネタバレしながら見ていきましょう!
■言語学者のエイミーアダムス。
■突然世界12か所にお菓子の「ばかうけ」に似ている宇宙船が出現。
こんなコラボ企画まで!(笑)。しかし映画の内容は…
■モンタナ州に現れた宇宙船の中にいる2体のエイリアンの言語を解読するため、
エイミーアダムス、物理学者のジェレミーレナーが召喚される。
■エイミーアダムスは、エイリアンと「文字」を通じて意思疎通を図る。
■途中、繰り返し、若くして亡くした娘との思い出がフラッシュバック。
旦那さんとは離婚しているらしい。
■世界12か国の足並みはそろわず。12か国の協力体制は、
中国、ロシアによって乱れてくる(最近、反米2か国として定番のチョイス)。
■エイミーアダムズは徐々にエイリアンの文字を解読して、意思疎通ができるようになる。
■宇宙人が持ってきたのは「武器」。武器を授けに地球にきた。
■「武器」とは何か、でまずは中国が宇宙船を攻撃することを決める。
■アメリカも宇宙船を攻撃することに。そんな中、エイミーアダムスはエイリアンと
さらにコミュニケーションを実施。「3000年後に、地球人がエイリアンたちを助けるために
今の時代に、地球人に『武器』を授けにきた」とのこと。
■またこのエイリアンの言語を学ぶことで、「時を超越する」エイリアンの「時の流れ」を
察知する感覚を身に着けることになる、とエイミーアダムスは知る。
つまり、それは「未来の映像が見える」という能力につながっている。
■何度となく訪れる亡き娘との思い出。そのたびに少しずつエイリアンの文字の解読が進む。
■だが、エイミーアダムスはつぶやく。「あの娘は誰?」
■数年後なのか、エイリアンの文字を開設する書籍を出版する自分の姿。
■18か月後、エイリアンの事変を解決した人物としてセレモニーが開催。
そこでエイミーは上海に現れた宇宙船を攻撃しようとした中国人の将校と言葉を交わす。
中国人将校は、「私の携帯に電話をかけてきて、亡き妻の臨終の言葉を伝えてくれた。
それで中国は宇宙船への攻撃をやめた。あなたのおかげだ」と告げる。
■未来と現在が交差するエイミー。現在のエイミーが、未来の記憶をもとに
間一髪、中国の宇宙船への攻撃、続く米軍の攻撃を食い止める。
■宇宙船は、そのあと、12体とも忽然と姿を消してしまう。
■そこでエイミーは悟る。隣にいるジェレミーレナーと結婚し、娘を設けるが
その娘は病により若くして死んでしまうことを。またそうなる前に夫が去っていくことも。
■それでも、エイミーは歴史を守るため、また例え早く死んでしまうと知っていても
娘とともにいるかけがえのない時間のために、ジェレミーと結婚し、子供を作る決意をする。
…ということで映画は終わります。
つまり、エイミーはエイリアンの言語を学ぶうち、時の流れを感じ取る能力
=エイリアンの言うところの武器を授かり、
娘との未来の映像を垣間見ることでエイリアンの言語をさらに解読。
そのおかげで、中国やアメリカの宇宙船への攻撃を食い止めることができる。
しかし、夫は離れ、娘は病で若くして死んでしまう。
その未来がわかっていても、そのエイミーの選択を「切ないラスト」と宣伝しています。
…とここまではストーリー解明には間違いがないと思うのですが
いかんせん、中国人将校に何と言ったのか、とか
そもそもエイリアンは地球に来る必要があったのか…など謎がいっぱいです。
エイリアンは、3000年後に地球人に助けてもらうために、
自分たちの言語が地球で広まるようにした(エイミーが分析本を出版)、ということなのでしょうか?
このあたり、いくつか謎や疑問が残るママの映画でした。
その点が口コミでは評価が分かれてますね。
いずれにしても、斬新な解釈のSF映画であることは確かです。
今時のSF映画でも、3Dでもないし、大きな箱でもあない。
小さな箱で、美しい映像と音楽、意味の深いストーリーに身をゆだねる映画ですね。
それでは、言葉と時の流れの中でSparklingなひと時を!