はあい!
まだ風邪が完全には治りきってないカイルです。
な、長い!そしてこんなに寒くて、電車の中も風邪さんが多いと心配~。
さて、そんな中紹介するのは
2012年のモノクロ映画「フランシス・ハ」。
監督は、アカデミー賞脚本賞にもノミネートした監督さんで、
スティングの娘や、メリルストリープの娘、
「スターウォーズ~フォースの覚醒」のカイロ・レン役のアダム・ドライバーも
出演してます。
ブルックリンに住むフランシスは、ダンサーを目指す、志向も言動も地に足がついてない
イタイ27歳。
ルームシェアとの別れ、恋人との別れ、お金がなくルームシェア解消、
解雇、パリへの旅行…などなどすべてが「どこかイタおかしい」演出。
現実に「ちゃんと」生きていこうとする周囲と比べ
次々とイタイ言動と、うまくいかないことの連続。
でも最後は、ようやく現実と自分との妥協点、折り合い点を見つけて
一応のハッピーエンド、という話で、
余韻はさわやかです。
「フランシス・ハ」というタイトルの意味も分かります(かわいい演出)。
何人かのレビューを見ていたのですが、興味深かったのがこんなレビュー。
・若い女性を主役に置いた場合、ヒロインの成功は「恋愛」以外に描くのは難しいのか。
・優秀なスタッフがそろった本作でも、その中身は薄い。
(この人は、映画に共感できず辛口系の批評でした)
確かに、ヒロインの恋愛は99%描かれてません。
誰かに恋したり、決定的にふられたり、恋愛で悩んだり傷ついたりもしません。
つまり、27歳というヒロインの恋愛面はほぼ描いてないのです。
そうなると、仕事の挫折や成功を描く?…というわけでもありません。
でも、恋愛よりは「自己成長(夢と現実=仕事)」が比較的テーマである作品です。
だから、ドラマティックでもないし、挫折から立ち上がるスポ根でもないし、
家族の葛藤でも、明らかな自己成長とか、とにかく「ヘタレ」なフランシスの
日常がコメディタッチにモノクロで描かれるだけ…といえばそう。
でもだからこそ「恋愛要素がほとんどなく、明らかなコメディでもなく、サスペンスでもなく、
幽霊も妖精も出てこない、仕事の醍醐味でもなく、友情を深く掘り下げたわけでもなく」
…うーん、こう書くと、説明が難しい映画なんでしょうか?(笑)
でも、軽い気持ちで見れて、嫌な人や嫌なシーンもなく、現代のNYの街をバックに
モノクロでちょっと小洒落た作品を見た余韻が残ります。
それでは、よくわからないレビューになってしまいましたが
30歳前後の、「なんだかいろんなことがうまくいかない」「この先どうなるんだろう」
という男女、特に女性が見たら、きっと共感できる面があるんじゃないでしょうか?
それでは、タイトルの意味を想像しながら、Sparklingなひと時を!