みなさんこんにちは。前回からの続きです。
4月13日(日)に開幕した「EXPO2025 大阪・関西万博」。通算15回目となった5月29日(木)の訪問記をお送りしています。


さて、没入感あるエジプトパビリオンを後にします。今日は(も?)まだ入場していないパビリオン群に出来るだけトライしてみようという算段です。

次に入場しようというのは、中国の隣にある「クウェートパビリオン」です。翼を広げたデザインが目を惹く人気パビリオンですが、なにやらたくさんの人だかり。


ちょうど、お国の民族音楽ショーがはじまるよう。これはぜひ拝見してみたいもの。


民族衣装をまとったみなさん。晴れ晴れした表情なのが印象的です。


言葉はもちろん解しませんが、迫力ありました。これはテンションが上がります。観られて良かった。ここから待ち列に並びます。

さて、並び列は建物の中に入って来ました。
ここに限りませんが、屋根のあるなしで入場待ちする心持ちの違いが、身に沁みてわかるようになって来たのがこの頃からなのでした。

エンパワーメントの遺産
遺産に敬意を払いながら未来にインスピレーションを与えるクウェートの道のり
パビリオンは、発展、困難や、人々が切り開く未来のストーリーを織り交ぜながら、クウェートの自然な景観、豊富な遺産、革新的なビジョンの本質を美しく表現しています。
エレガントで大きく広がった翼を模した大胆な建築は、進歩の光やエンパワーメントとしての地域でのクウェートの役割を反映した、寛容性と容認性の象徴です。

パビリオン内では、歴史、革新や個人的なストーリーを通して見たクウェートの過去、現在、未来に関して、没入感のある体験をすることができます。
パビリオンは、クウェートの変革を形成するビジョナリー(注釈∶先見の明がある人)に敬意を払い、未来にインスピレーションを与えながら、人々の精神を称賛しています。万博公式サイトより。


いや、待っている間からこれは期待感があります。結局、40分ほど待って入場。

前室に入りますと、さっそく別世界です。青く薄暗い室内にから、なにが起こるのかと楽しみになります。
徐ろに現れたのは、先ほど入り口に居られたスタッフの方。どうやら館長さんのようですが、あまりの大阪弁の巧さに意表を突かれます(笑)

さっそくに大変な没入感を味わえるという点で他のパビリオンとはひと味違うなと感じます。



次室。ムーディなオレンジ色に染まるオブジェの下には、なんともたくさんの人々が群がります。これはなんやろう。


白砂に浮かび上がる、お国を代表するというさまざまな植物や動物など。これも眺めているだけで美しい。


砂関係のパビリオンは、ヨルダンや関西パビリオンの鳥取県ブースなどで体験しましたが、不思議なのはいずれも砂の質感や色合いがまったく違うこと。

こちらでは、真っ白さも加わりさながら上白糖のようで、さらに冷たくて気持ちの良いもの。現地から持って来られたのでしょうね。



ところでこの砂に投影されるものは、想像以上にたくさんあるようです。白砂を泳ぐマナガツオ。

そして、オオムチヘビという特殊なヘビ。噛まれやしないかと一瞬びびりますが(苦笑)



一生懸命ほじ繰り返しますと、なんと味のある壺が出土?したのでした。これはおもしろい。

さて、白砂アトラクションの隣には、こちらも気になる容器が並べられています。お国に関係の深いものが展示されているというのですが。



おっ、きれいな切り株です。そして、漂う芳しい香り。白檀でした。

お国は原産地ではないそうですが、タンザニアからかつての木材貿易の主要な輸入品だったそう。英語でサンダルウッドというのですね。


そして隣のこちらはコーヒー豆。

やはり主要な輸入品だそうですが、お国では現在でも高い人気を誇っているのだとのこと。


さらにこちら。ん?これはなんやろう。

乳香は香料の代表的なものですね。ふたを空けますと、ほわ〜んと甘い香りがしたのが印象に残ります。
同じペルシャ湾に位置するオマーンからのやはり輸入品、ということですが、医学的目的で、とは。炎症や抗菌の効用が高いのだとのこと。知らぬことばかりです。


クウェートは周辺のお国と比べると面積は小さいですが、地の利もあってこういった貿易は盛んだったことが良くわかりました。


お国で記憶にあたらしいのは1991年、隣国・イラクによる一方的な侵攻。湾岸戦争のきっかけとなるものでしたが、産油国でもあるクウェートは大変な被害を受けたそう。
わたしは中学生になったばかりの頃で、どちらがどうということをあまり理解していませんでしたが、ミサイルが飛来し、街に着弾するのをテレビで放送していたのが、大変衝撃的なものでした。いまから考えるとやはり、爭いは良い結果などもたらすはずはありません。

今日はこんなところです。