こんなニッチなものを!「川崎車両 鉄道車両室内銘板メタルキーホルダー」ガチャガチャを発見!その6 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



先日、馴染みのガチャガチャ店舗で発見したこの「川崎車両 鉄道車両室内銘板メタルキーホルダーコレクション」なるシリーズについて取り上げています。1回500円で、全6種類。




いよいよ五番目のキーホルダーになりました。1996(平成8)年製造。銘板の製造元表記も、kawasakiと英字表記に変わっているのが目を惹きます。平行四辺形を思わせるデザインは先代と同様ですが、大変な変化です。


先日記事から触れております、川崎車両・川崎重工製が全車両だという京阪電車では、この銘板の使用状況は果たしてどうなのでしょうか。


平成年間に入ってから数年経過して登場した車両に使用されている、ということで、まず思い出したのは「京阪電車 9000系」。

デビューは1997(平成9)年3月で、平日朝ラッシュ時に下り特急が枚方市へ追加停車するに当たって製造されました。京橋にて。


特急運用でも、通勤輸送でも対応可能な仕様でもともとはセミクロスシート(窓に背を向けて座るロングシート、窓に直角に座るクロスシートの組み合わせ)を持つ車両でした。

後年になり、すべてロングシートに改造されました。ラッシュ時、フルで特急運用に入っていた面影はありません。



ありました!これは、キーホルダーより一年後の1997年製造ですが、あれ、色が違う。


この一年で、マイナーチェンジしたのでしょうか。ただ、この1997年以前に登場した川崎重工製の京阪電車でも、銘板は青だったはず。不思議なバリエーションです。




ところで、その「9000系」以降にデビューした京阪電車の車両も、川崎重工製が続きました。

こちらは「中之島線開業(2008年10月)」に合わせて登場した「3000系(2代目)」。現在は全6編成に「プレミアムカー」を連結、特急や快速急行を中心に運用されています。出町柳にて。


この「3000系」はデビュー時から、製造銘板はこのようにステッカー式にされていました。さらに、号車番号や車両番号をもまとめての表示に。視認性は高くなりました。



続いて、2012(平成24)年にデビューした最新通勤型車両「13000系」。

以降、怒涛の勢いで増備が続き、現在は京阪電車最大の車両数となっています。



これもやはりステッカー。

銘板を取り上げている記事ですので、見やすいのはいちばんなのですが。やはり存在感という点ではなんだかなぁ、という印象です。




そして、最後の六番目。2019(平成31・令和元)製造。

銘板はついに四角へとその形状は変化しています。しかし、これは見たことがないもの。



実車はこれ。現行の最新バージョンだそうですが、こちらも、やはりステッカー。

製造元を主張するかのような、アクリル製の立派なつくりの銘板が当然のように、という流れだったのですが。これも、時代ゆえなのでしょうね。「JR北海道 H100形気動車」。出典①。

そして、最新版の六番目が登場した後、このようなニュースを耳にしました。

2021年(令和3年) 3月10日
車両カンパニーの分社化に向けた分割準備会社として川崎重工業の完全子会社である川崎車両株式会社(Kawasaki Railcar Manufacturing Co., Ltd.)を設立。1928年 - 1969年の「川崎車輛」とは「りょう」の字が異なり、常用漢字の「川崎車両」となっている。

同、10月1日 - 川崎重工業が車両カンパニーの全事業を川崎車両に事業譲渡(簡易吸収分割)し「川崎車両」としての事業を開始。出典①。



造船や防衛部門など幅広い事業の「川崎重工」から「川崎車両」へ変わるというものですが、ここまでの流れ、京阪電車に掲げられている車両銘板で知るはしくれとしては、鉄道車両製造のみ手掛ける会社への再組成は、さなから祖先返りのような感を抱いたことを思い出します。



そういったことでここまで、1956(昭和31)年から2019(平成31・令和元)年までの「川崎車両・川崎重工」鉄道車両銘板を再現したキーホルダーについて、実物とも比較しながら細見して参りました。



この間、60年あまりの間の銘板デザインの変化具合には、実に興味深いものを感じます。


さらに、その歴代銘板が使用された時代時代、川車から世に出た鉄道車両も大変な進化を遂げていたのだなとも、感慨に耽るものでした。



ニッチだとはいえど、素晴らしいメタリックキーホルダーシリーズでした。

これはぜひ、続編を期待したいと思います。


今日はこんなところです。

(出典①「フリー百科事典Wikipedia#川崎車両」)