今春あらたに開業した「北陸新幹線 金沢〜敦賀間」に初乗りかたがた、開業に合わせて限定発売されたチケットレス企画乗車券「乗ってみよう北陸 WEB早特21」なるきっぷで、富山周辺を日帰り乗り鉄した道中記をお送りしています。


ただいま、日帰り旅の往路。
大阪から「特急サンダーバード1号」に乗ること1時間20分ほど、早くも終着の「敦賀駅(福井県敦賀市)」に到着。定刻の7:54着でした。

大阪や京都から見て敦賀といいますと、琵琶湖の北端から県境の峠を抜けてほどないところ。北陸の西の玄関口という土地柄、ここからいよいよ北陸路を駆け抜ける…という感があまりあったのですが。
そのメインルートの役割は今春からは「北陸新幹線」が担うことになったので、「サンダーバード」はその「連絡特急」に変貌したのでした。

そうはいえども在来線時代は、敦賀以遠は金沢までさらに1時間半弱も要していましたので、敦賀が終着だとはなんだか、まだまだ乗り足りないといいましょうか。不思議な感じです。

ところで、大阪から乗車して来た「サンダーバード」は、この真新しいホームに到着したのでした。それでは、新幹線が開業して間もないこの駅の様子を、じっくり拝見してまいります。


ホームの南端から。真上には本題の「北陸新幹線」が走っています。重厚なつくりですが、その直下に「北陸本線」の複線が敷かれ、駅構内ではさらに4線(ホーム2面)となっています。
航空写真で見てみますと、大阪・京都・米原方面からの「北陸本線」より、本来の敦賀駅構内の手前から分岐線を設けて、新幹線高架と駅ホームの真下に線路を引き込み、在来線ホームが設置されているのでした。グーグル地図より。
①〜⑦番線は、従来からあった「敦賀駅」。かつての「サンダーバード」や「しらさぎ」はこちらを発着していました。出典①。
その東側に建設されたのが「北陸新幹線 敦賀駅」。新幹線は3階部分に⑪〜⑭番線。2階は新幹線・在来線乗り換えコンコースで、直下の1階、㉛〜㉞番線は「サンダーバード」「しらさぎ」が発着する専用ホーム、とされています。
これは、新幹線開業前から関西ではたびたびニュースなどで取り上げられるほどでした。
互いの列車接続時間もこれを参考にしているといいます。この後は実際に「1階在来線特急ホーム→2階コンコース階→3階新幹線ホーム」へと乗り換えを体験してみることにしています。

しかしこれまで、乗り換えがまったく不要だったのに、あらたに乗り換えが必要になってしまった訳ですから…このあたりは、新幹線が大阪まで延伸開業するまでの暫定措置になるのでしょうね。計画では、2040年度だといいますが。
果たして、生きているでしょうか(苦笑)

そういったことで、この特急専用ホームからは「サンダーバード」「しらさぎ」両列車が発着するようになりました。左から32・33・34番線。31・32番線は到着専用、33・34番線が発車専用とのこと。
この31〜34番線というのは、京都駅と並び、日本で最も数字が大きい番線表示とのこと。しかしながら、ホームが30なんぼ実際に存在している訳ではありません。従来のそれとは別個の場所に設置されている、という意味があります。
ちょうど、大阪ゆきの6号が発車待ちをしていました。
敦賀8:07発という列車ですが、富山からの「つるぎ5号」からの乗り換え客を待っていることがわかります。その接続は、短いか長いか8分。ヤフー乗り換えアプリより。

そして、奥には「しらさぎ52号」も待機中。
「サンダーバード6号」の4分後に発車、次は終着の米原(8:44着)という超短距離特急です。
もちろん、この駅から「北陸新幹線」で上野・東京へ乗り換えなしで到達出来るようになりましたが、列車によっては従来の米原経由の方が所要時間が短い場合もあるようです。



観察していますと、直後は2階コンコースに上がる階段やエスカレーターに人は固まっていましたが、すぐに捌けた様子でした。そのあたり人流というのは、よく考えられているようです。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①「JTB時刻表 2024年3月号」JTBパブリッシング発行)