さらば北陸特急街道「特急サンダーバード」で金沢へ!北陸鉄道乗り鉄日帰り旅〜その46 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。

3月16日の「北陸新幹線 敦賀〜金沢間開業」と入れ替わり、長年親しまれた在来線特急が姿を消した、敦賀から先の「北陸本線」。



全国的にも稀少な「特急街道」を最後に味わいたいと、大阪発「特急サンダーバード」に乗り、昨年11月に石川・金沢周辺をさまざま日帰り乗り鉄した際の道中記をお送りしています。


ただいま「北陸鉄道(北鉄)鶴来駅(つるぎえき、石川県白山市)」、「石川線」終着駅です。

駅舎内から出てまいりましたが、振り返りますと、なんと立派な設えの駅舎!


先日記事で、この駅がモルタル造りと触れたのですが、実際には、この駅が開業した当時から残る、木造建設でした。失礼いたしました。

1915年(大正4年)6月22日
石川鉄道の新野々市駅(現在の新西金沢駅)〜当駅間の開業にあわせて開設される。出典①。


ということですので、築110年あまりの駅舎が現役で活躍しています。ただ、設えがこのようにモダンなので、相応の古さはあまり感じません。



駅舎内パネル展示より。1952(昭和27)年頃。

 
昭和50年代に一度改築されたそうですが、それでも大きく姿は変えていませんね。貴重な文化財です。


しかし、駅舎入口の屋根を支えるこの柱。さながら洋館のようです。鉄道駅でこのようなものは見たことがありません。

これが大正期からというのですから、当時としては相当に斬新なものだったのでしょうね。



余談ですがこの出入り口、映画「となりのトトロ」に出て来る、主人公のサツキとメイが引っ越す日下部一家のお家のバルコニーのようにも雰囲気が感じられます。


「愛知万博(愛・地球博)」会期中、目玉のひとつとしてつくられた「サツキとメイの家」。

予約倍率がものすごく、選に漏れたわたしは外周から眺めるだけでした。見られただけでもうれしかったですが。まったく余談でした。2005(平成17)年6月、長久手会場にてブログ主撮影。


それではここで、全国47都道府県の鉄道駅を中心に解説したシリーズ書籍「各駅停車全国歴史散歩18石川県(北國新聞社刊・河出書房新社発行 昭和58年10月)」より、鶴来駅の項を拾ってみます。


白山比咩神社(はくさんひめじんじゃ。後日項で取り上げます)の門前町として発達した白山麓地方の中心地は、鶴来町(石川県石川郡。2005年2月、市町村合併で白山市となる)。


手取川(てどりがわ)中流の扇状地に開けた街で、人口は約18,000人(当時)。酒造業、製材業が盛んで、とくに打刃物類が特産。皮むき包丁などひなびた独特な形で切れ味は抜群。土産物として人気がある。

近年は金沢からの人口流入も多くベッドタウン化して農地の宅地化が目立っている。(P167)


さて、駅前ロータリーにはバス停が並んでいます。「北鉄バス」と「白山市コミュニティバス」のもの。


「白山市(はくさんし)」は、2005(平成17)年2月に1市2町5村が合併して誕生した、県内第二の人口を誇る新設市です。

「北陸本線(現在はIRいしかわ鉄道)」が走る日本海側の旧松任(まっとう)市に対し、内陸部の中心地はここ旧鶴来町になるといいます。


しかしながら、海側の松任地域へ至るアクセスのバスは、どうも本数はあまりありません。

これは、合併以前から流動があまりなかったのかどうなのか。気になります。


その「北鉄バス」と、「白山市コミバス」の隣にはまた別のバス停が。


「能美市(のみし)」のコミバス停でした。
ただ、これも本数は…

行き先の「能美根上駅(のみねあがりえき)」は「IRいしかわ鉄道」の駅です。白山麓の山々にかかりはじめたこのあたりから日本海側に出られる訳ですから、結構な長距離路線なのでは。ただ、ここは「白山市」です。


さらに、隣にまたも別のバス停。たくさんですが、これは大学スクールバスのものでした。

「北陸先端科学技術大学院大学」とあるのですが、これは先ほどのコミバスと同じ県内「能美市」にある、大学院のみ設置の国立大学。


大学は、鶴来の駅からは割と近いところにあることがわかったのですが、所在地は「能美市」。

ですので、市域を越えたこの「鶴来駅」にもコミバスは来ていたのですね。なるほど。グーグル地図より。


しかし「能美市」というと、かつてそれを構成していた「根上町(ねあがりまち)」が思い浮かびます。あの、松井秀喜さんの出身地です。南端は小松に接しているので、東西にだいぶ広い市だとわかります。これは、おらが街と同じ!

これは、実際に来てみないとわからないこと。わたしにとっては、こういったことを見つけるのがまさに旅の醍醐味です。出典②。



次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典①「フリー百科事典Wikipedia#鶴来駅」)

(出典②「同#松井秀喜」)