「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡る近鉄沿線道中記〜その48 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。



今年6月に限定で発売された「近鉄全線2日間フリーきっぷ」で巡った、近鉄沿線乗り鉄道中記をお送りしています。




旅の第2日目(2023年6月14日)。
生駒駅(奈良県生駒市)に隣接する鳥居前駅(同)から、近鉄生駒ケーブルに乗車しているところです。グーグル地図より。


鳥居前を出て2、3分ほど。沿線に住宅街が広がり、さらに勾配もさほどでもない様子という、ケーブルカーらしからぬ車窓が連続します。

ところでこの生駒ケーブル、出発してからずっとこのように、2本の線路が続いています。
見た目には複線だと見まがうのですが、これは実は複線ではないというのです。




一般的にケーブルカーというと、その配線はこのような単線の方式が採られています(仕組み上から、単線にせざるを得ない)。

今年初詣で乗車した、京阪電車が運営している石清水八幡宮参道ケーブル(京都府八幡市)、山を下る列車の車窓より。




路線中間点で登り降りの列車が行き違います。

ケーブルカーは、簡単にいうと井戸のつるべのように、車両の重さで索道(ケーブル)を牽き、それを上下させるという仕組みです。



登り降りが行き違うと、再び単線に戻ります。


そして、ふたつの車両は山上駅・ふもと駅へと同時に到着する、というもの。山下りの列車がふもとのケーブル八幡宮口駅(同)に到着。



ところが、いま乗車している生駒ケーブルはというと、このような配線が採用されています。


現在、乗車中の右側の線路は、通常時に使用する「宝山寺1号線」。左側の線路は多客時や、1号線のメンテナンス時に使用する「宝山寺2号線」と呼ばれるもの。



つまり単線のケーブル路線をふたつ、並行して敷いているという、単線並列という珍しい方式を、生駒ケーブルでは採用しているのでした。


もちろん、日本ではここだけのものです。




先ほど、鳥居前の駅で見かけたこのショット。

右側の1号線では「ブル・ミケ」、左側の2号線では「すずらん・白樺」が対になっていて、1・2号線どちらも運行される際には、路線の中間点はこのように、4車両が同時に行き違いするという光景が見られます。




訪問した日は残念ながら?1号線のみの運行。
鳥居前から3分ほど、路線の中間点で三毛猫の「ミケ」とすれ違います。

行き違いはケーブルカーの見どころのひとつですが、ここだけはさながら「複々線」のよう。さらに踏切にかかっていて、それも自動車が通れるものなどと、趣味的にはものすごい光景で、興奮します。


動画でもどうぞ↑

次回に続きます。
今日はこんなところです。