みなさんこんにちは。前回からの続きです。
ただいま放送中、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。長崎・五島列島とともに、おらが街・東大阪がその舞台となっています。
市の中央部に位置する、市役所22階展望台で開催されている「舞いあがれ!」展を拝見した先日の様子を、お送りしています。
劇中で登場する「お好み焼 うめづ」の大将・梅津勝(山口智充さん)。
ドラマの舞台・東大阪から近い「藤井寺球場(大阪府藤井寺市)」を本拠にしていた「近鉄バファローズ」の大ファンであった…ということについて、先日から本題を外れて、項を割いています。
さて、劇中で度々登場する、勝の近鉄愛が溢れる「うめづ」の店内。
近鉄球団は2001(平成13)年に、前年の最下位からいきなりリーグ優勝を果たし、翌年もAクラスを確保するなど、さあこれからという時、2004(平成16)年に突如として「球界再編問題」が起こります。
作中では、主人公・岩倉舞(福原遥さん)は18歳、大学生になった頃です。
かいつまんで述べますと、近鉄・オリックス球団を合併し、さらに、パ・リーグでもうひとつ球団合併をさせ「10球団1リーグ制」を進めようとする、経営者側の論理でした。出典①。
この激動の出来事について、さらに手元の切り抜きから、少し拾ってみることにします。
この動向に、世論や選手会は大変強く反発。
経営者側が選手会側に対し、時間を要しながら歩み寄りが図られ、その結果として「12球団2リーグ制」が維持されたという、日本プロ野球史上始まって以来、最大の危機は回避されるに至りました。出典③・④。
9月27日の「オリックス・ブルーウェーブ×大阪近鉄バファローズ戦(ヤフーBBスタジアム、現在のスカイマークスタジアム)」での最終戦。
近鉄球団は55年あまりの歴史に幕を閉じ、オリックス球団に吸収合併される形で、姿を消しました(二軍は、その後もしばらく活動)。

そして、合併して誕生する新球団「オリックス・バファローズ」の初代監督には、近鉄・オリックス両球団で監督を務めた、仰木彬さんが就任することに。
さらに、新規参入球団は「ライブドア」と争った「楽天」に決定したのは、11月2日…と、この年はシーズンオフに至っても、矢継ぎ早やにさまざまなことがありました。出典⑥。
「バファローズ」という名前を継承しているチームですから、ホークスファンのわたしも、これは、率直にうれしかったことです。
ぐっさんは、果たしてどう感じているのか…
ところでこれまで、大阪を取り上げたドラマは数あれど、それに登場するのが阪神球団ではなく、今回は近鉄球団だということに、パ・リーグ好きなわたしとしては、大変な意義がある、と感じます。
府内でも、東大阪が属する中河内(なかがわち)、かつて「藤井寺球場」のあった南河内(みなみかわち)と言った地域では、確かに「近鉄バファローズ」文化は根付いていました(地図左隣、西側の泉州では「南海ホークス」文化が!)。出典。
近鉄球団の消滅から、もうすぐ20年。
その「文化」を世に知らしめたという点で、この作品の、描写や設定というものはそれだけで価値のあるものだと、当時を知る端くれとして強く感じます。出典⑥・⑧。
このような見方も出来るドラマなど、はじめて観たように思えた次第なのでした。出典⑩。
次回に続きます。
今日はこんなところです。
(出典①毎日大阪朝刊 2004年7月8日付け)
(出典②朝日大阪朝刊 2004年9月18日付け)
(出典③朝日大阪朝刊 2004年9月23日付け)
(出典④毎日大阪朝刊 2004年9月24日付け)
(出典⑤朝日大阪朝刊 2004年9月9日付け)
(出典⑥朝日大阪朝刊 2004年9月28日付け)
(出典⑦朝日大阪朝刊 2005年2月5日付け)
(出典⑧朝日大阪朝刊 2004年12月29日付け)
(出典⑨大阪府ホームページ「私のまち 隣のまち」)
(出典⑩朝日大阪朝刊 2004年9月25日付け)