東大阪市役所で開催中!NHK朝ドラ「舞いあがれ!」展を観に行く その8 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。前回からの続きです。


ただいま放送中、NHK朝の連続テレビ小説「舞いあがれ!」。長崎・五島列島とともに、おらが街・東大阪がその舞台となっています。




市の中央部に位置する、市役所22階展望台で開催されている「舞いあがれ!」展を拝見した先日の様子を、お送りしています。

劇中で度々登場する、主人公・岩倉舞(福原遥さん)の東大阪の実家隣、梅津夫妻が営む「お好み焼 うめづ」が再現された、展示です。


この「うめづ」の店内。わたしのようなプロ野球ファンですと、一度目にすると忘れられないような光景です。



劇中より。舞の父・浩太(高橋克典さん)と幼馴染の大将の勝(山口智充さん)は、プロ野球チーム「近鉄バファローズ」のファンだということが、この光景でもよくわかります。

ドラマは1994(平成6)年4月、小学3年生の舞(浅田芭路さん)が登場するところからはじまるのですが、当時の近鉄球団は東大阪から近い「藤井寺球場(大阪府藤井寺市)」が本拠地。



店内にところ狭しと飾られたグッズは、まさにその「藤井寺球場」をフランチャイズにしていた頃、広くファンに親しまれていたものばかりです。



ホームラン(と三振)を量産した、主砲の「ラルフ・ブライアント選手」の、背番号16のレプリカユニフォーム。懐かしいです。



そして、イメージキャラクターだった「バッファ君」。時代考証が完璧です。しかし、よくこれほどきれいに残してたな…


ストーリーはそれから10年後、舞が18歳になった2004(平成16)年春へ一気に移るのですが、この頃には本拠地を「大阪ドーム(現在の京セラドーム大阪)」に移転。

チーム名も、都市名を冠した「大阪近鉄バファローズ」を名乗っていました。



店内の様子を窺いますと、ドーム移転後に登場したユニフォーム(白がホーム用、黒がビジター用)。グラウンドコートには「バッファ君」に替わり登場した「バフィリード」が。


両方を実際に体験した身としては、見事にアップデートされている!と、別の意味で?釘付けになりました。



ただ、勝の愛する「近鉄バファローズ」は奇しくもこの年に「オリックス・ブルーウェーブ」と合併。
世論の声むなしく球団消滅という、前代未聞の結果となってしまいました。出典①・②。


そんな中、梅津夫妻の一人息子・貴司(赤楚衛二さん)が激務に耐えかね、会社を退職。そのまま失踪してしまった、という2005(平成17)年春の、梅津夫妻の店内での様子なのですが…


勝の読む、新聞の特集記事が!

2005年というと、それらが合併して誕生した「オリックス・バファローズ」の発足初年度。
新聞では、姿を消した「近鉄バファローズ」を振り返る連載記事が掲載されていたのでした。


ちょっと、覗いてみましょう。

55年にわたる歴史に終止符を打った近鉄球団の中でも、近鉄球団に留まらず「日本プロ野球史に残る名勝負」と言われる「10.19」のことがなんとも詳しく記されています。


話せば長くなるのですが、1988(昭和63)年のパ・リーグ優勝争いは熾烈を極めていて、序盤から優位な戦いの西武(現在の埼玉西武)を、シーズン終盤の厳しい試合日程の中、近鉄が連勝に次ぐ連勝で、猛追撃していました。

その最終戦、10月19日に川崎球場(川崎市)で行われた対ロッテ(現在の千葉ロッテ)戦のダブルヘッダーに近鉄が連勝すれば、奇跡の逆転優勝を果たす…という、一連の出来事です。
↑の文春コラムが、わかりやすいのでどうぞ。


さらに、この試合のさ中、名門「阪急ブレーブス」が「オリエント・リース(現在のオリックス)」に球団売却を発表。出典②。



その1ヶ月ほど前には、こちらも戦前からの歴史を誇る「南海ホークス(現在の福岡ソフトバンクホークス)」がダイエーに球団を売却し、本拠地を九州・福岡平和台球場に移転することが決まっていました。出典④。



長年、パ・リーグの雄として栄光の時代を築いた阪急、南海の球団売却。その、衝撃醒めやらぬ中での、この近鉄の激戦。

後年から顧みると、昭和の終焉に立て続けに起こった大きな出来事だということもあり、特に記憶に残ることでした。出典②。


本題に戻りますが、勝でなくとも、自分の応援している球団がチームの形が残る「売却」でなく「消滅」、つまり「所属選手がバラバラにされる」というのは、選手にとってもファンにとっても悲劇なことでした。出典⑤。


ドラマ放送開始から、個人的に心配していたのは、時代背景的にこの「球団再編問題」にさらされた、勝の心情でした。果たして、どうなるのか、と勝手に?気にかけていたのですが…



行方不明だった貴司が無事、東大阪へ帰還。
両親と、今後について話し合うことに。


貴司は、自分の居場所がなかったかつての勤務先でのことを熟慮。しばらく家を出て、全国を巡り、その土地土地で働きながら、自分の居場所を探したいと両親に話します。そして!



と、母・雪乃(くわばたりえさん)とともに理解をしてくれるに至りました。
ここで、愛する息子と、バファローズが登場!


https://news.yahoo.co.jp/articles/209b6afff2a180b3ad9de6ddf19112bc1eca45d4 


https://news.yahoo.co.jp/articles/9d6ab6c04a6d1c7b5a384f245e7cb719cb86ad2f 


https://news.yahoo.co.jp/articles/32dbc4372f1679cb3194af97dbe1a4cdc375b0da 


この場面、SNS上ではちょっとした話題になっていたようで…たくさん記事を見つけました。

勝は勝なりに、現実を受け入れているのでしょうか。



ところで、近鉄球団の消滅から、今年で早や18年もの歳月が過ぎました。


せっかくの機会ですので、藤井寺からドームに本拠地を移転し、リーグ優勝(2001年)を果たした後の近鉄球団の広報誌を、少しひもといてみることにします。手元に残していました。


次回に続きます。

今日はこんなところです。


(出典① 毎日大阪朝刊 2004年9月9日付)

(出典② 朝日大阪朝刊 2004年9月21日付)

(出典③「ORIX Buffaloes」ホームページ)

(出典④「ホークス80年史 Vol.1 投魂継承」ベースボールマガジン社 2018年4月発行)

(出典⑤ 大阪新聞朝刊 2004年9月25日付)