みなさんこんにちは。今日の話題です。
日課になっている、NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、拝見していた昨日の回から。
時代は、終戦直後の昭和20〜21年に進んでいます。

さらに岡山大空襲で、安子は祖母・母を、生き残った父を病で喪い、さらに、出征していた愛する稔の戦死の報が届き…
嫁ぎ先の雉真(きじま)の家に居られなくなった安子は、稔の弟で幼なじみの勇(村上虹郎さん)の援助を受けて、まだ幼い娘・るいを連れて家を出ることになった、という段です。
岡山駅から、朝一の汽車に乗り込んだ安子と、るい。果たして行くあてがあるのか、どこに行くのだろうかと思っていたのですが…

なんと「難和電鐵 杉川町驛」に、安子とるいは降り立ったではないですか!
もう二度と会うことが出来ない、稔との思い出の地になった杉川町を、あらたな生活の場に安子は選んだのでした。

大家さんの好意で、稔の下宿先だった空き部屋に住まわせて貰えることになった安子とるい。


大阪で生活するために、亡き父から教わった菓子づくりで生計を立てることを決めた安子。
しかし、それもなかなかうまくは行かず…という内容でした。
放送開始から、明日でちょうど1ヶ月になる「カムカムエヴリバディ」ですが、ここまででもものすごいスピードで物語は進んで行ったように感じます。
ただ、それゆえ内容が薄いというのではなくむしろ逆で、毎回、見終わった後にはものすごく考えさせられることが多々あります。
戦争のもたらす、ありとあらゆる負の部分をここまで、ある意味、生なましく表現されているのは正直観ていてつらいこともありますが、安子のような境遇の人々が数え切れぬほど居たのは、現実のこと。
大家(若井みどりさん)の言葉が染みます。
わたしたちがいま、平和な時代を生きることが出来るのには、どういった背景があったのか。その意味はなにを指し示すのか。
心して観ておきたいと思います。
生まれ育った岡山に居られず、誰も頼れない未知の大阪へ。
どうか、安子とるいが幸せになりますように。
(出典①「阪和電鉄 沿線御案内」阪和電気鉄道 昭和13年発行)
今日はこんなところです。