みなさんこんにちは。今日の話題です。
いよいよ、今月27日(金)に「映画 男はつらいよ 第50作 お帰り 寅さん」が全国公開されます。
寅さんファンのわたしとしては、この50作目が制作される、と耳にして以来、実に待ち遠しくて待ち遠しくて!本当に楽しみです。
朝日大阪夕刊 令和元(2019)年12月14日付け
2面より。
公開が迫るに連れて、各メディアでこの作品について取り上げられる機会が多くなって来たのですが、山田洋次監督にインタビューしたこの記事が気になるものでした。
左から、満男の恋人だったイズミ(後藤久美子さん)、寅さんの甥っ子・満男(吉岡秀隆さん)、寅さんと相思相愛だったマドンナ・リリー(浅丘ルリ子さん)。
実質、「男はつらいよ」シリーズ最後の作品となった「第48作 寅次郎 紅の花(1995年12月公開)」での主役の面々たちが、その公開から約四半世紀を経て、この「第50作 お帰り 寅さん」で再び、顔合わせすることになりました。
繰り返しになりますが、本当にうれしくてたまりません。
今回の「第50作目」公開に当たって、はじめて「男はつらいよ」を観るという方も、シリーズを熟知しているファンの方も、この新作は実にさまざまな見方を楽しめるのではないかと個人的には期待しています。
「男はつらいよ」という作品は、かつて、毎年公開されていた中で、登場人物(特に作品後期では満男君や泉ちゃん)の成長や変化を、一作品ごとにじっくり、じっくり感じることが出来るのが魅力のひとつでもあったのですが、渥美清さんが最後に出演された「紅の花」から「四半世紀」というブランクが出来ていますので、社会に出たばかりの、若々しい二人がどんな経緯を経て「ミドルエイジ」へと成長したのか(もっと言うと、相思相愛だった満男君と泉ちゃんがなぜ結ばれなかったのか…)ということがその後、奇しくも描かれず、という結果になっていますので、今回の新作でそれがどのように表現されているのか、気になって仕方ありません。山田監督ならきっとうまく考えられているとは思いますが…
その「スッポリと空いた四半世紀のブランク」が新作の鍵になっているように感じますし、おいちゃん、おばちゃんと同じ年頃になったさくらさん、博さん(満男君の両親に当たります)のその後も大変気になりますし、記事にもありますように、その後の展開もどうなるのか…
ともかく、観る度に暖かい気持ちになれる「男はつらいよ」シリーズ、そして「寅さん」と、それを取り巻く優しさ溢れる人々にまた会えるといううれしさ。
そして、義理人情の塊だった寅さんが、どのようにしてこの新作の中で活躍するのか…
見所がいっぱいで、居ても立ってもおられません(*_*)
ところで、この新作の公開に合わせて、大阪では「みんなの寅さん展」というイベントも行われるそうです(12月26日~1月7日、大阪天王寺・あべのハルカス近鉄本店)。
これもぜひ訪問してみたいと思っています。
「昭和」、「平成」、そして「令和」と、三つの世代に渡って生き続ける「寅さん」。
若い人たちには馴染みないという人も多いようですが、「寅さん」という、世知辛い現在では考えられないような、味わいと含蓄のある実に人間臭い、魅力的な人物が居るのだということを、はじめて観る人たちにも知って貰いたいものだと、偉そうながら感じる次第です。
今日はこんなところです。