いよいよ2019・3・16 JRグループダイヤ改正迫る!後編~「おおさか東線」新ダイヤを細見する | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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みなさんこんにちは。前回からの続きです。

来る16日に実施される「JRグループダイヤ改正」、なかんずく「JR西日本 京阪神エリア」での変化について、シリーズで取り上げています。
 
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2月の下旬に入り、大阪近郊のJR駅ではこのようなリーフレットを見かけるようになりました。
今日取り上げますのは、先日来、当ブログでも取り上げております、今回のダイヤ改正で全線が開業する、地元路線「おおさか東線」についてです。
 
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「おおさか東線」は大阪環状線の外郭部、大阪東部を南北に結ぶ路線です。
「放出(はなてん、大阪市鶴見区)~久宝寺間(きゅうほうじ、大阪府八尾市)」は10年前の平成21(2008)年3月にすでに開業しています。
今回のダイヤ改正ではそれを北へ延伸させる形で「放出~新大阪(大阪市淀川区)間」をあらたに開業させることで、ようやく「全線開業」の運びになりました。
 
従来、大阪東部から「新大阪駅」へは、幾度もの乗り換えが必要だったものがこの路線の開業により、混雑している大阪市内の路線に乗り換えることなくアクセス出来るようになることから、沿線からの期待も大きい開業です。
 
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延伸区間には、あらたに4つの駅が設けられることになっています。
「南吹田駅(大阪府吹田市)」、「JR淡路駅(大阪市淀川区)」。
 
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「城北公園駅(同旭区)」、そして「JR野江駅(同城東区)」。
大阪東部を南北に走る路線であるため、東西に発達している既存の他路線と接続がなされることになり、これらの他路線から「新大阪駅」へのアクセスも向上することになりそうです。
さらにこの延伸区間では、従来、バスや自転車などが主な交通手段だったいわゆる「鉄道空白地」を経由することもあり、新駅を核にして、あらたな街づくりにも寄与すると、こちらの点でも期待が大きいところです。
 
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このリーフレットには、うれしいことに「全線開業」する「おおさか東線」の全列車時刻表が掲載されていました。
今日は、これをちょっとひもといてみたいと思います。
 
まずは「新大阪→放出・久宝寺間」のものから。
 
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あらたに路線の北端となる「新大阪駅」から発車する列車を見て行くのですが、「新大阪駅」の始発列車の発車時刻は、大阪近郊のJRとしては最も遅い部類であろう「5:55発」です(「久宝寺」には「6:27着」)。
そのあとは、概ね15~20分おきに列車が運行されることになります。
 
これは、全線開業前の現在もほぼ同じ時間帯での設定で、途中の「放出駅」の「6:12発」は、現在でも「久宝寺ゆき」の始発列車として設定されています。ダイヤ改正後は、この便を遡って「新大阪始発」にした形です。
 
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「全線開業」の目玉としては、一日4本運転される、奈良駅への「直通快速」が挙げられます。平日では、夕ラッシュ時の通勤・通学を想定した時間帯での設定になっています。
 
実は、この「直通快速」は現在でも運転されているのですが、全線開業前なのでもちろん「新大阪駅」には乗り入れておらず、「放出駅」からは「学研都市線」とその先の「JR東西線」へ直通し、「尼崎駅(兵庫県尼崎市)」までの運転がなされています。
新ダイヤからは「尼崎駅乗り入れ」を廃止してあらたに「新大阪駅」を発着、あらたに「高井田中央駅」「JR河内永和駅」(大阪府東大阪市)に停車することになりました。前者は「OsakaMetro中央線」、後者は「近鉄奈良線」と接続しており、相互の乗り換え客の増加がその要因になっているのだとのこと。
 
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続いては「新大阪発」の最終列車についてです。
「23:56発」(「久宝寺 0:28着」)という設定を見ると、最終の新幹線に接続するものだなとピンと来ます。
 
「のぞみ265号」東京 21:23発→名古屋 22:54発→新大阪 23:45着
「みずほ612号」鹿児島中央 19:51発→熊本 20:35発→博多 21:09発→
小倉 21:25発→広島 22:12発→岡山 22:48発→新大阪 23:37着
 
さらに、途中の「放出駅(0:11着)」からは…
学研都市線「普通 松井山手ゆき」(0:12発)に接続(松井山手 0:44着)。
終点の「久宝寺駅(0:28着)」からは…
大和路線「普通 奈良ゆき」(0:29発)に接続(奈良 1:04着)と、かなり深夜になりますが、奈良までたどりつくことが出来るので、これは便利です。
 
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続いては「土曜・休日用」ダイヤを見てみます。
普通列車については、平日のそれとは大きく変わってはいないようですが…
 
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「土曜・休日」にも「直通快速」は合計4本、設定されています。
ただ、最初の2本は「平日ダイヤ」のそれとは異なり、午前中の設定がなされています(新大阪 10:17発・11:17発→奈良 11:11着・12:11着)
この午前中の2本については、奈良への観光客の利用を想定したものだと思われます。「新大阪発」の時間帯も、遠方から「新幹線」で到着するのにはちょうどよい頃合いのように感じます。
 
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では、反対方向になる「久宝寺→放出・新大阪間」のものです。
 
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始発の「新大阪ゆき」は、路線中間の「放出発」と「久宝寺発」が設定されています。
 
「放出 5:34発(→新大阪 5:50着)」について見てみますと、こちらは先ほどのものとは逆に「始発の新幹線」に間に合うように時間設定がされていることがわかります。
「のぞみ200号」新大阪 6:00発→名古屋 6:48着→東京 8:23着
「みずほ601号」新大阪 6:00発→岡山 6:50着→広島 7:25着→小倉 8:11着→博多 8:28着→熊本 9:02着→鹿児島中央 9:46着
 
一本後になる「久宝寺 5:32発(→新大阪 6:05着)」では、残念ながら?新幹線の始発には間に合わないのですが、
東京方面へは「のぞみ204号(新大阪 6:16発→東京 8:43着)」に、
九州方面へは「さくら541号(新大阪 6:25発→博多 9:02着→鹿児島中央 10:41着)」あたりが接続列車になるでしょうか。ただ九州方面へは、各駅への到達時間が始発とはだいぶ遅くなってしまう感もあります。
 
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「奈良→新大阪」へ向かう「直通快速」も、同じく4本設定されています。
「平日ダイヤ」では「朝ラッシュ時」での運転、もちろん、朝の通勤・通学に対応したものだとわかります。
 
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「新大阪方面」への最終列車についても見てみます。
「久宝寺→新大阪」へのものは、これも大阪近郊ではかなり早い部類になるでしょうか、「久宝寺 22:58発→新大阪 23:32着」。
路線中間の「放出駅」止まりの最終も「久宝寺 23:47発→放出 0:02着」といささか、早いようにも感じます。
このあたりはどうかなと個人的には感じるのですが。
 
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そして「土曜・休日ダイヤ」です。
 
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こちらも、やはり同じく「一日4本」の設定なのですが、逆方向のそれと同じく「午前中」に2本、「午後」に2本が運転されるようです。
「午前中」のものは「大阪市内」へのお出かけに、「午後」のものは奈良観光を終えた人々が帰宅の途に就こうかという時間帯に良さそうです。
 
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いよいよ、待望の全線開業まであとわずかとなった「JRおおさか東線」。
記事の中でも触れておりますが、東西には充実している大阪近郊の路線網の中で、数少ない貴重な「南北軸」を担う路線です。
これまでもですが、あらたに開業する駅での他路線との接続で「大阪近郊→大阪近郊」への移動の際、時間のかかるバスに乗ったり、わざわざ「大阪環状線」に出て、再度乗り換え…という手間も省かれることになり、移動時間の大幅な短縮も期待されています。
 
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それ以上に、やはり「乗り換えなしで新大阪駅へアクセス出来る」という点がいちばん大きなことでしょうか。
沿線のみならず、幅広い地域からのアクセスがこの路線の全線開業で、劇的に向上することが期待されます。「3月16日」の全線開業日、そして、その後の沿線の変化がいまから実に楽しみです。
 
おつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。