表題の旅は第2日目、函館本線の「深川駅(ふかがわえき、空知管内深川市)」から分岐する「留萌本線(るもいほんせん)」に乗車しています。

列車は「留萌駅」を出てほどなく、左方向へと大きく向きを変えます。
ここからは沿線最大のハイライト、日本海沿いの区間です。

深川を出てからはまず広大な「空知平野」をひた走り、留萌管内との境界では山深い山間部へ、そしてこの「日本海」と、1時間弱の乗車ですが車窓が目まぐるしく変化して行きます。

この先は15kmほどその「日本海」、また「国道231号線」に沿って走ります。

広域地図ではこのあたりです。札幌から割と近いところであることがわかります。

並行する国道を眺めていますと、頻繁に大型トラックに追い抜かれます。
また、観光バスも多く流れて行く姿が見られましたが(それも双方向に)列車はいまにも停車しそうなスピードで、寒風吹きすさぶ中を丹念に各駅に停車し進んで行きます。礼受駅(れうけえき)にて。

途中の「阿分駅(あふんえき、留萌管内増毛町)」に到着。
ですが、1両編成の列車なのにも関わらずホーム長さが車両の乗降口周辺にかかるほどの、こういった簡素な駅が見られます。

「駅」でなく「停留所」と称した方がしっくり来そうです。
駅と駅との間には、少しく寂しさを覚える光景が広がるのですが、割に民家が多くみられます。列車は利用されないようですね…

「舎熊駅(しゃぐまえき、同)」に到着、こちらでも「車掌車」を転用した待合所がありました。ここまであちらこちらで見かけるものですが、こちらのものは手が加えられている様子で、うまく活用したものだと感心します。

この駅を出ると、列車は海に張り出した岬に沿って向きを変えました。
先ほどまで通って来たところが、今度は車窓右手に見えます。

港が近づいて来ましたが、船の姿はあまり見られません。静かな印象を受けます。

養殖のいかだや底引き網などが並ぶ線路際をそろそろと進みますと、ほどなく終点の「増毛駅」です。

細い線路の先、その「増毛駅」が見えて来ました。

深川から1時間半ほど、留萌管内の南に位置する古くからの漁港のある「増毛駅(ましけえき)」に到着しました。すっぱりとした線路の切り方です。

この駅まで「留萌本線」に乗車することが、今回の「乗り鉄の旅での主目的のひとつ」でもありました。ようやくやって来たという感を受けます。
では、列車の折り返しまで周辺を歩いてみたいと思います。
次回に続きます。
今日はこんなところです。