三日目の更新研修~「サービス担当者会議」について | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。今日の話題です。

 
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この風景に見覚えのある方もおいでかも知れません( ̄▽ ̄)
「大阪梅田」にほど近い「浄正橋(じょうしょうばし)交差点」(大阪市福島区)です。
 
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画面、左右を通っているのは「国道2号線」、その起点の「梅田新道(うめだしんみち)交差点」(大阪市北区)」からはすぐ近くのところです。この地下には「JR東西線 新福島駅(しんふくしまえき)」があります。
 
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ブログでも幾度か取り上げておりますが、「介護支援専門員(ケアマネージャー)更新研修」へとやって来ています。
課程も進み「全4回のうち3回目」とあいなりました。
 
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この日は朝から「終日研修」。どんよりとした天気でしたので、なんとはなしにやる気が出ない・・・というのは単なる言い訳です(笑)
 
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今日も研修会場は「大阪YMCA」(大阪市西区)、「9階会議室」でした。
さて、更新研修に関しての記事はこれまで幾度かアップしているのですが、肝心の研修内容についてはノータッチです( ̄▽ ̄)
これではいかんと思うので(笑)今日は、その研修内容について取り上げたいと思います。よろしければどうぞおつきあいください。
 
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今回の研修での主な題目は「サービス担当者会議」についてです。
 
実は、この「サービス担当者会議」は「介護支援専門員(ケアマネージャー)業務」において「三指に入るほど重要な業務」のひとつです。
そういったわけで、研修でもその内容に大幅な時間が割かれていたのではないのかと思います。
 
本題に入る前に、まず「介護保険制度」について触れたいと思います。
「介護保険制度」とは、「なんらかの事由で介護を要する状態であると市町村から認定(『要介護等認定』といいます)された40歳以上の人を対象に、市町村から認可を得た事業者が介護保険サービスを提供する仕組み」を指します。
 
「要介護認定された対象者」は、わたしの勤務する「デイサービス(通所介護)」をはじめ「ホームヘルプサービス(訪問介護)」、「特別養護老人ホーム(特養、介護老人福祉施設)」、「介護老人保健施設(老健)」などの「介護保険サービス」を原則、1割の費用負担で利用することが出来ます(残り9割の費用は「国・市町村区(40歳以上の国民から納付された介護保険料が主となる)」が負担。この様態を「法定代理受領(ほうていだいりじゅりょう)」といいます)。
 
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ただ、これらの「介護保険サービス」を利用するに当たっては「各事業所との折衝や利用料金の支払い」などの手続きが必須になります。これらの段取りは「要介護認定された対象者自身」でも行うことが出来るのですが、大変な手間がかかるので、「介護支援専門員(ケアマネージャー)」が代行することがほとんどになっています。
 
その経過で「介護保険サービスの利用」においては「介護計画書(ケアプラン)」というものを「介護支援専門員」(もしくは「対象者本人」)が策定し、管理・運用することが義務付けられています。
「ケアプラン」についてもう少し掘り下げていいますと、「介護保険サービスを利用することで、対象者の日常生活における困りごとや課題を解決し、対象者が希望する生活目標を誰が、どういった手段で、どういった期間の中で実現出来るようにするのか」という「支援の計画」です。

「ケアプラン」は、先述したように「期間」が設定されています。
介護保険制度では「対象者(≒高齢者)は心身の状況が変化するもの」として捉えられているためで、変化する心身の状況に応じて「支援の手段、生活目標」を差し替えて行く必要があります。
その中で、「ケアプランに記載されている内容(プランを初回作成する場合などは「記載しようとする内容)」を具現化するために、関係する介護保険サービス事業者や家族、あるいはその他の関係者が参集し、生活目標や支援のための手段や内容を統一するために行われる会議」を「サービス担当者会議」と呼びます。
 
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重要なのは「ケアプラン」で「生活目標」が挙げられていても、「それに対して関係者が共通の認識を持って、同じ目標に向いて支援に当たらないといけない」ということでしょうか。複数にわたる関係者にこれら共通の認識がないと、せっかく設定した「生活目標」や「生活目標を具現化するための支援方法」がバラバラの認識になってしまい、意味を成さなくなってしまうからです。

そういったことで、「生活目標、支援方法の統一」と「介護保険サービス提供における共通認識を持つため」に開かれるのが「サービス担当者会議」です。

 
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この図表を見ますと、異なる立場の関係者が「サービス担当者会議」の構成員であることがわかります。
「利用者・家族」「主治医」「住宅改修・福祉用具事業者等」「居宅サービス担当者(介護職、リハビリテーション担当者など)」と、それぞれ「専門性な性格を有した人々」です。

「サービス担当者会議」では、それぞれの分野において忌憚のない意見を述べることが特徴ですが、最大の利点は、このような互いの「専門的分野」からの意見を聞くことで、「自身が所属する分野からでは伺い知れない対象者の状況を知ることができる」、ということです。
「さまざまな専門職」、あるいは「家族」からの見解を総合することで、対象者の事実関係を把握し、気付かなかった視点を共通認識することで、より幅のある支援を行うことが出来る(これを「チームケア」といいます)、ということも「サービス担当者会議」の目的のひとつでもあります。

ただ、「介護保険サービス」においてはあくまで主役は「対象者本人」です。
「介護保険サービス事業者」のみならず、対象者に最も身近な「家族」であったとしても、「生活目標を決定し、介護保険サービスを利用し、生活目標を実現する」のは他ならぬ「対象者本人」だからです。

そのために、「あくまで関係者は側面的に支援を行う、対象者本人のことは対象者本人に決定してもらう」(これを「自立支援」といいます)ということが「大原則」になります。実際には、さまざまな理由で難しいことの方が多いのですが、これは「絶対におろそかにしてはならないこと」だとわたしは思っています。
そんな重要な意味合いを持つ「サービス担当者会議」を主宰するのが「介護支援専門員(ケアマネージャー)」です。

よく「ケアマネージャーはコーディネーターである」といういわれ方をするのですが、これは各関係者の意見をまとめ、対象者本人にわかりやすく提示することで、ともに考え、生活課題の解決と生活目標の具現化のために伴走する役目」、とでもいいましょうか。
 
「ケアマネージャーの考え、力量、判断でその対象者の人生を左右する」ことにもなるので「本当に重要な役割なのだなと」、ここまで述べ
て来て切に痛感しましたm(__)m

幾ら馬数を踏んでも「同じ事例」というものはありません。
「対象者の方々は、それぞれ異なる人間なのだから…」という所以です。

そう考えますと、眠いやら寒いやら言っている場合ではありませんね(笑)
残り1回の研修を心して受講して参りたいと思います。

(出典資料「サービス担当者会議について」東京都保険福祉局ホームページより)

乱文、長文におつきあいくださりありがとうございました。
今日はこんなところです。