JR九州 全線完乗への道!その26 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんにちは。
「JR九州 全線完乗への旅」、「第2日目」です。

まずは「大分」から「熊本」へ抜ける「豊肥本線」で「大分駅」を出発。
乗車すること1時間、「豊後竹田駅」(大分県竹田市)を発車するところです。





ここからは、さらに山の中に分け入るような感じになって来ました。

この日の「天気予報」は「曇りのち雨」。
いまのところは「曇り」で持ってくれていますが、どこまで持つか…

列車は「大分県」から「熊本県」に入っていました。


森林の中をひた走り、しばらくすると、パッと風景が広がりました。
いよいよ、「阿蘇山系」の山々が近づいてきました。




「熊本県」に入り、「宮地(みやじ)駅」(熊本県阿蘇市)に到着しました。

駅名板ですが、「阿蘇開拓の神、健磐龍命がこの地に宮床を定められたので『宮地』という地名となり駅名となった」と案内がなされています。

これについては、毎度おなじみ、
「各駅停車全国歴史散歩44 熊本県」
(熊本日日新聞社編 河出書房新社著 昭和58年4月初版 絶版)
のお力をお借りしたいと思います。

阿蘇神社の門前町
(前略)
 宮地駅に到着する下り列車は、一日合計十七本。大分・別府行き急行「火の山」号の四本が、がらんとしたグリーン車を連ねて発着する。
残り十三本の普通列車のうち、九本が宮地駅止まり(※注釈:昭和58年当時)。学生、通勤客、熊本市内からの買い物帰りの家族連れ、登山服姿の若者たちなどを、細長い一筋のプラットホームにはき出す。
 駅名は所在地の阿蘇郡一の宮町宮地(※注釈:現在は阿蘇市一の宮町宮地)から付けられた。一ノ宮町宮地の名も、この地にある阿蘇神社にちなんで付けられた名前だ。肥後国一ノ宮と称せられた阿蘇神社の在所という意味。町一番の繁華街である宮地地区は、神社を中心に広がった門前町だ。

珍しい横参道
 駅から徒歩で約二○分。阿蘇開拓の神・健磐龍命(たけいわ たつのみこと)をまつった阿蘇神社に着いた。白砂利を敷き詰めた参道がちょっと変わっている。通常、縦に細長いものだが、ここは両側に大鳥居が立つ”横参道”。上手に屋敷がある大宮司阿蘇家から、宮司が神殿に向かう”通勤路”だったためといわれる。今は、神社の両わきに立ち並ぶ商店街の買い物客の通り抜け道に変わっている。
 阿蘇家は、島根県の出雲千家などと並ぶ古い家柄で、皇室とのつながりも深い。昭和六年には陛下(※注釈:昭和天皇)も参拝されている。(後略)
(出典同 P98)

この「阿蘇」周辺も、「日本神話」の中で頻繁に登場するところなので、古くから皇室との由来が深かったことが伺えますね。
その所以か、この宮地周辺には「古墳群」があちらこちら点在しているようです。


さて、この駅で「列車交換」を兼ねて少々停車するようなのでホームへ出てみます。
いまは珍しい「転車台」(てんしゃだい・蒸気機関車の進行方向を転換する台)がありますが…


「STEAM LOCOMOTIVE…」とありますね。
そう言えば、この「豊肥本線」は蒸気機関車の「SL あそBOY」号が運転されていることを思い出しました。この転車台を使用して方向転換しているのでしょうか。

せっかくなので乗車してみたいところですが…


続いては「駅構内観察」。「赤色」の屋根が瀟洒ですね。


駅事務所の裏に見つけたのはこちら。
「脱線用転轍機(だっせんよう てんてつき)」(列車が故障などで停車出来ない場合、他の列車との衝突を避けるため、わざと本線路から安全な側線へ列車を脱線させるように誘導するためのポイント)でしょうか。

最近はあまり目にしたことがない珍しいものですね。




反対の「大分駅」へ向かう「九州縦断特急」号。



「人吉ゆき」も発車です。急いで車内に戻ります。


列車は定刻に発車しました。



構内がだんだん遠くなって行きます。「旅をしているな」と、その醍醐味に浸れる光景です。


「宮地駅」を出て、先ほどの「阿蘇山系」の山々も次から次へと近づいては、遠のいて行きます。



山の形状も、なだらかなものもあればこのように急峻なものもあり、遠くの車窓からですが見ごたえがあります。ただ…


ついに降って来ました(+o+)
今日は、この先から「景色の名所」を通過するのでちょっと心配だったりしますが、それはそれで雨でも雨なりに趣のある景色が見られるかとも思いますが…


ここで少々早い昼食にします。
乗車前に「大分駅」で購入しておいた、「大分県一村一品 ふるさと弁当 大分づくし」(@840円)です。



中身は魅力的だったのもともかくなのですが、この「竹籠」のパッケージ。再利用出来そうなので(笑)…否、娘が喜びそうなので迷わず購入した次第です(実際、持ち帰ったら大変喜んでました)。



内容は、「大分県の名産品」がぎっちり詰まっていました。
「椎茸、からあげ、レンコン、牛蒡…」など、いずれも大変おいしかったのですが、特に「椎茸」、これは「大分県名産」として有名ですが、味付けがもうたまらなかったですね。「絶妙な甘さ」で、こんなおいしい「椎茸」を食べた記憶がない!

「駅弁」は「旅の醍醐味のひとつ」と良く言われますが、その土地土地で「どういうものが名産なのか」と言うこと、そして「駅弁」を通じて「それらを実際に食すことが出来る機会がある」というのは、「その土地のことを少しでも知ることが出来る」という、「大変有意義な機会」だとわたしは捉えています。

いや、しかしこの弁当は実においしかったです(^^)v

次回に続きます。
今日はこんなところです。