みなさんこんにちは。前回からの続きです。
「歴史的に大変貴重な存在」である、「旧・折尾駅」(福岡県北九州市八幡西区)を訪問しています。

建物自体は「大正期」の建築で、重厚ながらもモダンな意匠が特徴とされています。
個人的には「ピンクの外装」がオシャレな印象を受けます。
さて、この「折尾駅」ですが、「老朽化」や「2つに分かれた改札口の存在」といった問題や「周辺線路の立体交差化」などの理由で、残念ながら平成24(2012)年に惜しまれながら解体され、現在は「仮駅」が設置されています。
訪問したのはその「3年前の夏」。
工事が本格的に開始される前の「比較的現状を残した頃」の駅舎を、時間の制約がありますがじっくりと細見して行きたいと思います。

こちらは「旧・東口」にあった「駅構内案内」ですが、こちらに沿って構内のスナップをご紹介して行きたいと思います。
まず、現在わたしがいるのは「東口」。
改札を入ると、まず「1番のりば」があります。

「1番のりば」から、「若松方面」を望んだところです。
路線は「複線」なのですが、「非電化区間」なので「架線がなく」、どこかすっきりした印象を受けます。
この橋上は「鹿児島本線」のホームがあり、それを支える「橋台」の「古い煉瓦積み」が歴史を感じさせます。

「1番線」は「筑豊本線」なのですが、どちらかと言うと「末端区間」という位置づけがなされていて、「若松線」という愛称が付けられています。

対岸には「2番のりば」が見えます。
こちらも「若松方面」や「直方・飯塚方面」への一部列車が発着するホームです。
そちらへ向かってみたいと思います。

「1番のりば」の改札右側には、その「2番のりば」や「鹿児島本線」に乗り換えるための連絡階段があります。

「2枚目の画像」で言うと、「⇒2・3番のりば」と記された場所です。

階段を登ったところ。
壁面の「木板」や、「明かり取り窓」が印象的です。

「鹿児島本線」の「博多・熊本方面」の列車が発着する「3番のりば」に出ました。
こちらのホームについては、また後日の記事でご紹介します。

やはり、「木造建築」ということを感じさせる構内です。
わたし的には、見るべきものがいっぱいでちょっとあたふたします(>_<)
これほどのものが「現役」というのも、また「貴重」な存在に違いありません。

続いては、「2枚目の画像」では「⇒西口2番のりば」の場所にやって来ました。
こちらも、「天井を支えている木の柱の組み方」が実に独特ですね。

階段の壁面には、下半分が白く塗られているものの、上半分には「竣工当時」のままと思われる「煉瓦積み」がいまなお残存しています。実に絵になりますね。

反対側の「2番のりば」に到着しました。ここには「西口」があります。

先ほど出発した「1番のりば」を望む。こちらの「屋根柱」も「独特の組み方」をしています。「屋根」が「トタン」なのは「後付け」でしょうか。
また、ホーム下を見てみますと、「開業当時のもの」と思われる「ホームの石積み」が残っていて、その上に「コンクリート」で「ホームを嵩上げした経過」が伺い知れます
(この類の「嵩上げ」は、「明治期に開業した鉄道」では現在でも「比較的よく見られる」事例です)。
「ホームを反対側まで移動しただけ」なのに、「これほどのさまざまな特徴がある」とは、なかなかのものです(^O^)
次回に続きます。
今日はこんなところです。