PLAYBACK EXPO2005~「愛・地球博」見聞録~ その35 | 「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」ありのまま生きてこう 自分を磨きながら

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「EXPO2025 大阪・関西万博訪問記」公開中!趣味の鉄道の話題を中心に、旅行記や生まれ育った東大阪、敬愛するロックシンガーソングライター・松阪晶子さんについてなど綴りたいと思います。

みなさんこんばんは。
前回からの続きです。
「愛・地球博」8度目の訪問、2005年6月23日(木)の様子をお届けしています。
 
さて、今回の訪問、一番の楽しみは人気の「企業パビリオン」の観覧です。
この頃になると、企業パビリオンの人気が急上昇していて、「入場まで何時間待ち」
というのがザラになっていました。
 
この日に名古屋市内に宿を取ってあるのも、人気どころのパビリオンに並んで入館するためでもあるのですが…
 
イメージ 1
 
まずはこちら、「三井東芝館」です。
近現代的な外観です。
 
こちらも件の「人気どころ」なのですが、何と運よく事前に「入館予約」が取れ、並ばずに入館出来ることとなりました!
事情が事情なので、ちょっとテンション高くなります。
 
イメージ 3
 
舞台は未来の世界。
気候温暖化やら環境破壊で地球に住めなくなった人間が、巨大宇宙船に乗って
漂流するという、「グランオデッセイ」というタイトルの映画が上映されます。
 
イメージ 4
おもしろいのは、入館者が「その映画の中の登場人物になれる」ということです。
なので、映画の上映前に一人ひとり「顔写真」を撮影して観覧に臨みます。
 
では、観覧記です。
 ○三井・東芝館(みつい・とうしばかん)
 (出展)愛・地球博三井グループ出展者会
 (初来館)05/06/23
   (形式)映像誘導観覧
(待ち時間)事前予約のためなし(待ち列90分)
(観覧困難度数)自身:★ 一般:★★★★★
(もう一度行きたい度)☆☆☆☆
(対象)万人~やや子供向け
(内容)☆☆☆☆
(ハード面)☆☆☆
(総合評価)☆☆☆☆
  企業パビリオンゾーンBでもひときわ目に付く未来的な外観のパビリオン。
 壁面から水が流れ落ち、夏などでは気持ちだけでも涼しくなれた。
 
  ここでは「観客自身が映画の主人公になれる」との触れ込みがされている。
 観客が「グランオデッセイ」というCG映像作品の配役に割り振られ、実際に
 シアターでその映画を観覧出来るというもの。
 
  中身を先にバラすと、地球環境の破壊により宇宙に脱出した人類の子孫が、
 先祖が住んでいた地球をめざして冒険の航海に出るという話である。
 
  まず、パビリオン正面向かって右側が事前予約者列、左側がフリー入場者列
 となっており、まずエスカレーターで2階に上がった後、小さな小部屋前にて
 待たされる。
 その小部屋内では、「フューチャ―キャストシステム」という、来館者ひとりひとり
 の顔情報を3Dスキャナで取り込み、瞬時にして件の3D映画に取り込む画像を
 作ってしまうという作業がなされる。
 
 ちなみにひとつのブースに20人、計10ブースの合計200人がそれぞれ自身が
 出演している映画を観覧できるという仕組みになっている。
 顔の認識カメラは1ブースに5台あり、おおむね4人ずつ(私の列は3人だったが)
 ブースの穴に顔を突っ込み、2回撮影する(カメラは顔の約90のパーツを認識
 するという。また、出演したくない人は映画だけを見ることが出来る旨の説明
 だった。ちなみに映像上映終了後は映像データは全て廃棄されるとのこと)。
 
 撮影の際であるが、年配の人が比較的多く、慣れていないのかアテンダントから「レントゲンではないので息は止めなくていいですよ」と注意されていた(笑)
 撮影後は映画の配役が自動的に決められる。
 
 宇宙船長役の加山雄三とヒロイン以外の役が該当し、私は「オーソリティー」
 いう「宇宙航海に必要な情報を収集する船員」という役目になった。
 
 こうして配役が決まり、隣のシアター(各ブース定員数)に誘導され、映画が
 上映される。初めに配役ごとに出演者(つまり来館者)の顔が映し出されるのだ
 が、実はここでしか自分の顔は確認することが出来なかった。
 それも別人のように見えて非常に怪しかったのだが(笑)
 
 また顔の出来栄えが予想外だったらしい人から「あらいやだあ~」とか笑い声が
 あちこちから上がっていた。
 
 3D映像ということと、短いながら話は比較的しっかりしており(無事地球には到着
 できたようだ)、ストーリーとしては楽しむことが出来た。
 
 感心したのは、他の観客が自分だと判別できるように顔にシールか何かを付けて
 顔を撮影しており、結果的に3D映画で顔にごま塩のようなシールを付けた乗組員
 が登場していたことだろうか(笑)
 
 難を言うなら、来館して写真撮影をするまでの間1520分ほど待たされたことだ
 ろうか。これはシステム上仕方のないことなのだろうが…
 
 映像終了後は小部屋だと思っていたシアターの壁面が上がり、ここが大きな1つ
 のフロアーだったことが分かる。
 
 1のグッズショップではさまざまな宇宙関連商品(?)が販売されている。
 
ちなみに、「愛・地球博」の終了後は、「ハウステンボス」(長崎県)に移設されて
います。もちろんわたしも再体験して来ました。
(参考:「ハウステンボス グランオデッセイ」
 
 
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なかなか、自分の顔の変わりようにある意味衝撃的な体験でした(^^ゞ
 
イメージ 5
 
続いてはこちら。
「日立グループ館」です。
こちらの方も、奇跡的に「事前予約」を取ることが出来ました。
運を使い果たしてしまったような(笑)
 
さっそく観覧記です。
 ○Nature Contact 日立グループ館 ユビキダス・エンターテイメント・ライド
(ねいちゃーこんたくと ひたちぐるーぷかん
  ゆびきだす・えんたーていめんと・らいど)
(出展)日立グループ
(初来館)05/06/23
(形式)展示自由観覧・ライド実演観覧
(待ち時間)事前予約のためなし(待ち列120分)
(観覧困難度数)自身:★ 一般:★★★★★
(もう一度行きたい度)☆☆☆☆☆
(対象)万人~やや子供向け
(内容)☆☆☆☆☆
(ハード面)☆☆☆
(総合評価)☆☆☆☆☆
「愛知万博・3大人気パビリオン」と当方が勝手に名付けているパビリオン。
予約なしのフリー列では常時120分以上、土日などは360分待ちなどという
表示もたびたび見かけた
(最高入場者数を記録した7/18の午前10時時点で420分待ちだったという)。
 
その人気ゆえ、ゲート開門直後は一番のフリー入場と当日予約を取るために
一斉にダッシュする人々の姿が見られる(同じゾーンのトヨタグループ、三 
井・東芝館にも同様の状況が言える)。
 
パビリオンであるが、外観は向かって左側に巨岩から流れ落ちる高い滝が
特徴的であり、滝つぼ付近(予約者入場スペースと出口の間)にこのパビリ
オンのテーマである「Nature Contact(自然との接触)」と書かれた看板が
あり、背に記念写真を撮る人の姿が絶えない。
 
館内は3部構成となっており、まず入場してすぐのところで「メインショ―」など
に必要な登録、氏名(下の名前)の申告、写真撮影を行い、情報を入場券に
入力する。
また、オプション的なもので、この日立グループ館のHPより、メインショーの主役である希少動物(タイマイ、アシカ、イルカ)をPC上で飼育するソフトをダウンロードし、育成していた(これは後述する)入場者はその飼育段階や動物の名前が記録されたQRコード(携帯あるいはプリントアウト)をここで係員に提示し、上記の
情報と同時に記録する。
 
まず最初の「プレショー」であるが、「ネイチャービューアー(Nature Viewer)」と
いうモニターを受け取る。ショーエリアの通路脇に設置してある読み取り機に
かざすことにより、世界で現在絶滅の危機に瀕している希少動物の現況、特徴、生息状況などを映像などにより知ることが出来る。
ゴリラ、トキ、トラなど多様である。
 
「ビューアー」を返却すると、「メインショー」となり、4人乗りのライドへと乗車する。
ライドはイスが横へ一方の固定式であり(ステージの方を向いている)右手に特殊映像を見るための双眼鏡、左手に3D映像を映し出すためのハンドセンサーを持っての出発となる。
「ジオラマと3DCG(立体視映像)」というそうである。
双眼鏡を通して、フクロウ博士の案内でライドでステージを移動しながらジャングル、サバンナなど場所を移しての冒険の世界の体験をする。
 
よく知っている「3D」とは違い、実際に双眼鏡を通してハンドセンサーを装着している左手にバナナが載っており、それをゴリラに向けて投げられてみたり、場所
が替わって海中のタイマイ、イルカなどとの出会いの際には手にタイマイが載っていたり(それも上下左右に手を動かしてみてもついてくる)、今までにない不思議な体験であった。
つまりは、従来の「3D」では立体映像しか見られなかったのが、3Dを通じて利用者が実体験を出来るということだそうだ。
 
ちなみに、先述の「飼育動物」について触れると、HPよりソフト(「Ocean Contact」)をダウンロードし、指定した希少動物3種を「1から6」の段階に育成するというものである。動物が空腹の際にはエサをやり、こまめに水槽内を掃除したり、病気の際には注射をうったり、またたまったストレスを頭を撫でてやることで解消したり、とパソコンでの育成中は結構気にかかるものであった。
 
日立グループ館に行く数日前に「パビリオンへ行く」というボタンを押すと「いま
まで育ててくれてありがとう、海に帰ります」というメッセージが出てきて、その
QRコードをプリントアウト、または携帯に送信するなどしてパビリオンに持参
するという手順である。
 
私はタイマイを5段階の最後まで飼育しており、このメインショーの際に20
ほどの間であったが無事再開することが出来た(ちゃんと名前も入っていたの
には感心したが)。
 
ライド下車後は「ポストショー」となる。
ライド乗車中に撮影された写真を大型ディスプレーで見ることが出来、帰宅後
も観覧日から1ヶ月間は「来館記念」として入館時撮影した自身の顔写真と日立
グループ館の外観イメージと希少動物の画像が入ったデータを見ることが出来る。
このように内容がとても素晴らしいと私は思う。
こういう「未知との遭遇」を「万博の醍醐味」というのかなと感じた。
これだけ行列が出来ても不思議ではないとも痛感した(事前予約で入館したのであまり言えないが)。
 
そういった人気のため、日を追うごとに混雑がひどくなっているのと、夏に向かっているということで7/21より一日4回当日整理券を配布することになったという
(そうでもしないと熱中症で倒れる人が続出するのは必至であろう)。
(補足:7/21からの整理券4/日配布は、整理券配布の待ちが相当な列になっているなどの理由で数日後には~1700入場分を910から配布の1/日のみとなった。従って、フリー入場は1700~のみとなった)
 
また文句をつけるようだが、気になったのが、「プレショー」の通路が非常に狭く、あちこちで人が詰まっている状態なのに次から次から人が入って来て急かされ
たこと、ビューアーは読み取り機械に数秒触れると次々データをみられるのに、
読み取り機械にずっとビューアーを接触させてデータを見る人がたくさんいたこと(ずっと接触させていないとデータを見られないと勘違いしているように見えた)などが気になった。
 
  通路にアテンダントがおらず、スーツ姿の社員らしき人が数人いるだけで、説明 不足のように感じたのでそこは改善の余地があるかと思えた。
  プレショーも内容が興味深かっただけにもっとじっくり見たかったが…
 
次回に続きます。
今日はこんなところです。