読書記録です♪
(感想、文章の抜粋が含まれますので、未読の方はご注意ください)
『ひとりでカラカサさしてゆく』江國香織著(2021年)
好きな作家さんでほとんど読んでいると思っていたら(絵本や翻訳を除く)
いつのまにか未読が数冊できていたので楽しみ♪
〝大晦日の夜、ホテルに集まった80歳過ぎの三人の男女が一緒に猟銃で命を絶つ。〟
人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描く物語。
怖っ&迷惑すぎ?
オドロキの設定ですが
内容はお馴染みの静かな群像劇?です。
(登場人物多め)
私はこの作品に限らずなんですが、
自分の中にスッと腑に落ちるような江國さんの〝文章〟が好きなのです。
〝そもそも誰かに全てを説明することなど不可能なのだと翠は思う。そう考えることは淋しかったが、そう考えてはじめて許せることがあり、翠はそれを、父親の死で痛感した。〟
いくら人の気持ちをわかったつもりでいても、
それは想像しているだけなわけで、
結局、人の〝こころ〟は皆ひとり、
〝個〟なんだよなぁ、と。
しみじみ頷いたり。
〝わかり合えなさ〟や諸行無常のせつなさに
〝そういうものだから仕方ない〟と静かに腹を括ってみたり。
やけに心細くなってみたり。
さまざまな視点で描かれている登場人物たちと
わが身のいろんな繋がりや温度差、終焉を重ね合わせて
しんみりしたり。
3人の〝親密さ〟がちょっぴり羨ましい気がしたり。
ひさびさに江國さんに浸りました♡
(なんとなく〝浸る〟がしっくりくる気がします)
寒さが和らいでほっ
ソメイヨシノの開花が待ち遠しい〜
長々と読んで下さってありがとうございました♪
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