最近読んだ漫画の中で、1番好きだな、と思った漫画を紹介。
「違国日記」
ヤマシタトモコさんと言えば、「さんかく窓の外はなんちゃら(思い出せない)」の人やんな?
あんまり知らない漫画家さんだけど、大御所と言って良い方だと思う。
どれを読んでも面白い。
少女時代、好きじゃなくて読んでなかった作家さんを、大人になってから読んでみたら凄く面白かった、っていうの、やたらとあるんだけど、その1人。
わたしは、漫画家になりたかった人なので、読み終わった後、「ああ、わたしはコレになりたかったんだ」と思った。
面白い漫画を読んでも、なかなかそんな風には思わない。
今や、わたしが目指したいくえみ綾さんですら思わない(笑)。(好き過ぎて当たり前になってるのか?)
多分、ココロの動きを言葉にする事が出来るんだと思う。
30代半ばの物書きと、何者でもない10代半ばの、ココロの動き。
マジでグッと来る。
少女の気持ちが懐かしいとは思わない。
それも、今のわたしのココロ。
人に合わせる事が出来ない、普通の事が出来ない大人。
突然両親が目の前から居なくなった少女。
自分の1番奥の方にある感情をつついて来るんだな。
自尊心とか、コンプレックスとか、憧れとか、嫉妬とか、秘密とか、人は自分とは違う生き物だけとか。
そんで、優しい。
こういうのを読むと、言葉を使える人が良いな、って思って来る。
わたしは少女漫画で育ったようなもんだから、言葉の使い方は漫画から来てるんだけど、イマイチ作家のように言葉に出来ない。
まるで、言葉に出来ない感情の1粒1粒まで表現するような。
好きだなー。