AK 120です。
見ての通り、使い古してだいぶんみっともない見た目になっていますが、まだまだ現役です。

ハイレゾポータブル機の創成期には、機能も値段も高嶺の花の機種でしたが、今となっては。時代は変わってしまいましたね。

本機の特徴はなんといってもDACのデュアル搭載。DACを左右別々に搭載する事で高音質化を狙ったものです。
シングルDACだった同じastel&kearnのak100と比べると、確かに音の厚みが増して、いかにも高級オーディオと言ったサウンドを聞かせてくれます。

そのサウンドは、DACであるWM8740の特徴である透き通るような清々しい鳴りに加え、立体的な厚みが加わって迫力が増し、ak100でもうちょっと、と思っていた部分を見事に克服しています。
最近の機種や同じastel&kearnの第2世代以降の機種はそれぞれの音がずいぶん太くしっかり聞こえるなぁ、といった印象ですが、この機種は元々の繊細な音を強化していったようなイメージ。
誰が聞いても、な良い音とはちょっと違う玄人好みなサウンドかなぁと思います。

ずいぶん昔の機械になってしまいましたが、WM8740のデュアル掛けの本機のサウンドは、今でも十分太刀打ちできる内容かと思います。

最近は中古で手頃な価格のものもありますし、もし出会ったなら一度は聴いてほしい機種です。
保守に関してはだいぶん厳しくなってきましたが、大事に使っていきたいと思う今日この頃。