shanling M0です。

 
M1でも十分小型でしたが、更に上をいく小ささです。
それでいて、最近のDAPに求められる機能は全部入りとなっていて、技術の進歩って凄いね、と思わずにはいられません。
惜しむらくは、日本製品じゃないということですね。
 
そんなM0ですが、実際に手にすると、ホントに小さいです。操作はほぼほぼタッチスクリーンでの入力なのですが、この小さい画面で操作するのは結構至難の技だと思います。
操作自体もかなり独特で、操作のガイドとなるようなものも表示されるそれぞれの画面には表示されないため、慣れるまでひたすら各画面で思いつく限りのジェスチャーをやってみる、というのが続きます。
画面長押しでホームに戻る、とか、どこかに書いてなきゃわからないと思うのですが。
とは言え、そんなに複雑な操作はないので、馴れて仕舞えばなんてことはないのですが、曲の選択なんかはホントに小さい表示を狙ってタップしなければならず、不器用だったり、手が大きい人なんかはイライラするかも知れませんね。
 
さて、本機のDACはESSのES9218Pとなっています。
このDACはスマホなんかの組込向け製品で、アンプ回路もビルトインされているとか。
ワンパッケージだからこそ小型化できた訳ですね。
余談ですが、最近発売された小型のDAPはほぼこのES9218Pを採用しています。
M0も使ってみるとわかりますが、この大きさで電池持ちが相当良いので、このDACがいかに省電力駆動なのか、なぜ小型DAPがみんなこれを採用するのかが想像つきますね。
 
そろそろサウンドのレビューに移りましょう。
使っているDACがESSのSabreシリーズの末弟ですから、カッチリとした明朗なサウンドです。
このサイズからは想像できない、元気の良いサウンドを奏でます。
出力も結構高く、イヤホンやヘッドホンを選びません。
 
 
流石にこのお値段とサイズでは、奥深さや味わいのようなものは少ないですが、例えばメインDAPの電池切れの時のサブに、夏の軽装の時に、など、使い道は無限です。
Bluetoothは受け側にも出力側にもなるのが便利です。
携帯でオンラインにつないで本機でちょっと良い音で鳴らす、などなど、やっぱりこのサイズと全部入り機能は便利すぎです。
 
但し、Bluetooth受け側にした時のサウンドは、若干出力が弱くなるような感じです。
インピーダンスが高いイヤホンやヘッドホンを繋いでいる場合、音が痩せた様に聞こえます。
この辺はお値段なりと割り切るしかないですね。
 
以上、メイン機に据えるのはちょっと苦しい気がしますが、非常事態が起こった時のバックアップとしては100点満点だと思います。
小型なのでちょっとした隙間に入れて置けますし、まさに一家に一台なDAPだと思います。