cowon plenue M2です。
DACはバーブラウンのPCM1795。
そのサウンドは全体的に丸く、ウォームな味付けです。
 
cowon のプレイヤーはAstel&kearnの対極にある音、なんて表現されますが、確かに主張がハッキリしているAstel&kearnのプレイヤーとは大きく異なるサウンド傾向です。
 
他でも述べましたが、cowon のプレイヤーの一番の旨味は老舗のオーディオ屋さんらしい、良く考えられた使いやすい使い勝手かなと思っています。
この傾向はサウンドにも反映されている様に思っていて、聴きやすく、刺の少ないサウンドは確かにどんなイヤホン、ヘッドホンと組み合わせても大ハズレは引きません。
全体的に無難な作り込み、とも言えるかもしれませんね。
 
本体の作りは非常にしっかりしていて、高価なプレイヤーとしての品格は十分です。
シャーシはユニボディで他の部品とのビルドクオリティも申し分ありません。
 
ポータブルプレイヤーとしては若干大きすぎで重量もかなり重い部類です。
ただ、この辺は手にした時の高級感とも密接に関わる部分なので、使い手次第で感じ方は違ってくると思います。
 
肝心なサウンドですが、
高価なプレイヤー=高解像度
的なイメージをお持ちの方はガッカリするかも知れませんね。
cowon のプレイヤーは解像度より雰囲気を大事にしている感じです。
古き良き、というか、伝統的に良い音とされるサウンドイメージだと思います。
 
さて、私的な意見としてはしては、正直少々暑苦しいサウンド、として捉えています。
よって私は「クールで無味無臭」とか「尖りすぎてじゃじゃ馬的」とかの主張が激しい系もしくは味気ない系のイヤホンやヘッドホンと組み合わせて使うことが多いです。
中華系のキーキー高音が喧しいヤツとの組み合わせでは、程よく丸くなって使いやすいです。
あとはシングルBA機などでもうちょっと力強い感じが欲しいなぁと思った時なんかにも重宝します。
 
他にもプレイヤーを持っていて、もう一台なんか潰しの効くヤツを求めている方にはちょうど良い感じなのではないかと思います。