気がついたら身の回りにはたくさんのDAPが。。。

 

 
手の届きそうな値段で販売されているのを見ると、思わず手を出してしまい、結果散財すると言う。。。
 
個々のレビューが追いつく前に、DAPについて雑感を。
 
こんなにも多くのDAPが手元にあるのは、やはり音としてそれぞれが個性を持っているから。
イヤホンがそれぞれ音が違う様に、プレイヤーにも音の違いがあります。
音の違うプレイヤーとイヤホンが組み合わされて出てくる音には、バカにできない差が生まれます。
 
プレイヤー側の音の差を決定するのは、大きく分けて2つの要因がありますね。
 
一つはDAC。
デジタル信号をアナログ信号に変換するチップですね。
もう一つはプレイヤー製造者のチューニング。
それぞれのメーカーによって、目指す「良い音」が違うのです。
 
たくさん聞き比べた中で、私が思う音の差の一番大きな要因となっているのはやはりDACの差です。
そこからそれぞれチューニングされるにしても、元々の性格は変えられません。
音の方向性を決めるのはDAC。そこから先の微調整がチューニングといったところでしょうか。
 
そんなDACは、ポータブルオーディオ用に作っているメーカーはさほど多くありません。
シーラスロジック、テキサスインストルメンツ、ESS、旭化成などなど。
これらのメーカーごとにサウンドの方向性があって、更にメーカー毎にDACのクラス分けがされて、、、、なんて具合で最終的なサウンドが変わってきます。
そこにDAPメーカーのチューニングが乗っかる訳ですが、チューニングでゴミが宝石に変わる、なんて事はなく、チューニングはあくまでもDACの持てる性能をどれだけ引き出せるか、といったレベルだと思います。
 
また、昨今のDAPの高機能化に伴って、OSの使い勝手みたいなものがDAPの良し悪しを左右したりもしますね。
 
まぁ、何が言いたいかといえば、イヤホンだけ、DAPだけでみた場合のそれぞれの価値観は、イヤホンとDAPの組み合わせで考えるとまったく違う側面が見えてくる、という事なんですが。
 
そんなわけで、最後には音の傾向や使い勝手の傾向などをメーカー毎に振り分け。
 
DAC編
 
シーラスロジック:
ウォーム傾向にあってサウンドは暗め。解像度より色艶系。
 
Wolfson:
透明感が有りサラッとしたバランス。しかしウォーム感も。
 
テキサスインストルメンツ:
スッキリとしたサウンドでバランス型。冷たい感じ。バランスが良すぎて個人的には退屈。
 
ESS:
Hifiサウンド。そこし寒色傾向。製品間で方向性にバラつきを感じる。
 
旭化成:
解像度優先のカチッととしたサウンド。とても冷たい感じ。
 
私の好みはシーラスロジックやWolfson。旧世代的な「良い音」作りが好きです。
 
DAP編
 
astel&kearn
高級DAPの代名詞。製品の音作りは一貫性が有り、良く練り込まれている。反面、パーツ選択に一抹の不安あり。イヤホンジャックなどが壊れやすい印象。電池持ち悪い。
 
 
fiio :
良くも悪くもガチで中華系。DACの選択含めなんでも有りなメーカー。値段はお安めだがその分当たり外れが大きい。使い勝手はAndroidになってアップデートで良くなる感じ。新製品発売後の初期ものはオススメできない。
 
cayin:
中華DAPにあって、少し高級感を狙っているメーカー。音作りはウォーム系でまとまり感はある。
反面、OSの作り込みはお世辞にも良いとはいえない。操作系が煩雑な上バグも多い。
 
shanling:
中華系だが作り込みが良く、デザイン的に優れたモノが多い。バグは少ないが操作性には慣れが必要。製品間の音の傾向はバラバラ。DACの影響を強く受けている印象。
 
cowon :
実は老舗のオーディオメーカー。OSの使い勝手は限定的だが製品間で一貫性が有り、バグも少ない。丈夫で電池持ちが良いものが多い。イコライザー機能が充実。無音部分の静寂性に光るものあり。
 
Sony:
良くも悪くもSony。独特の世界観がある。オリジナルのOSはソロソロ限界か。信者とアンチがハッキリ分かれるサウンド。
 
onkyo (パイオニア、ケンウッド含む):
ウォーム系。操作性は最悪の部類。信頼性もイマイチ。今の日本製品のレベル感がイヤというほどわかる。
 
といったところでしょうか。
個人的な感想なので、反発もありましょうが、私の中ではこんな感じです。
 
私が勧めるとすれば、使い勝手で選ぶならcowon 一択。電池持ちも良く、何より丈夫なので、あんしんして日常的に使えます。
サウンドで選ぶなら定番のastel&kearn。やはり音作りは一方先に行く感じです。但しメンテナンスと使用上の注意は必須。
サウンドで言うとfiio にもX3 2ndやX5 3rdなど光るヤツもありますが、当たり外れが多すぎて信者にはなれませんね。