qdc 2SE です。


qdcの日本専売モデルですね。
実際に手にしてみると、やはりシェルの美しさ、隙のないビルドクオリティに感心させられます。
写真にすると、日光の具合か少し青味が強いですが、実際はもう少し薄いグリーンで、とても透明度の高いシェルになっています。
 
ご覧の様に私はすでにリケーブルしていますが、純正ケーブルはブラックの編み込みです。
Neptuneの時も思いましたが、どうもここのメーカーはケーブルに対する作り込みと言うか、見た目のマッチングにあまり力が入ってない様に思いますね。
サウンド的にもイマイチなケーブルなので、qdc欲しい人は購入したら交換するくらいの気概が必要かと思います。
因みに交換したヤツはNeptuneの時に紹介したUE5pro純正です。
見た目もさる事ながら、スッキリしたサウンドを聴かせてくれます。
 
さて、この2SEですが、いつもの例に漏れず、中古にて購入しています。
qdcの中古には良くありますが、私が入手したものもケーブル接続端子付近に割れ欠けがあり、異様に安く販売されていたので購入しました。
金属端子を包んだ上、結構な細さの部分なので、どうしても強度的にウイークポイントになりますね。
ただまぁ、個人的には機能的にOKなら問題ないのでは?と思います。
きちんとした仕様のケーブルなら、装着してしまえば見えませんし。
 
ここからはサウンドについて。
 
2SEのサウンドは、端的に言ってしまうと「ごく普通」です。
発売された5年ほど前ならバランス的にもハイレベルだったかと思いますが、今現在のレベルでは普通。
聴き込んで思うのは、尖った部分を極力削ぎ落とす方向でよく調整されているな、ということ。
あまりにもバランスが整いすぎていて面白味には欠けますが、ハイビートな曲でも音が潰れたりしませんし、どんな曲でも過不足なく鳴らします。
尖った部分がないので、BGM的に聞き流す時や長時間聴く時に重宝しますね。
イメージ的にはサラッとしたサウンド、と言った感じでしょうか。

ただ、私はちょっと迫力が欲しいので、cowon plenue Vと組み合わせて「マエストロ」を使用しています。
cowon のプリセットイコライザーの一つである「マエストロ」ですが、音に特徴を持ったイヤホンでは押し出しが強すぎて使えません。
2SEの様な素性良く丸い音がするイヤホンでは有用で、とても楽しいサウンドにしてくれます。
 
限定300本という事で、そろそろ状態の良いタマが少なくなってきた様に思う2SE。
確かに本体の一部が破損しているのは悲しいですが、それでお安く入手できるのであれば、使い勝手も良いですし、普段使い用として入手するのもありかなと思います。
わりとプレイヤーに求められるモノも少ない印象ですし、どんな時でも他よりチョットいい音で聴きたい、という人にはもってこいな1本かと思います。
 
この見た目でとてもぶっとい音がしたらちょっと引いちゃうかもですが、見た目とサウンドのバランス、という意味でも良くマッチした製品だなと思います。

2020年7月追記
最近では中国本国向けに2SHモナリザと言う同じ2BAのモデルが販売されているようです。
とは言えチューニングも違うようですし、筐体も黒と金と言う如何にもといったモデルです。
価格も3万円台後半と、お安めの設定となっているようです。
日本国内で正規のルートで入手する事は今のところ出来なそうですが、オークション等にたまに顔を出しています。
どうしても新品が、と言う方はこちらを狙ってみるというのも手かもしれませんね。