ウォークマンNW-55です。
NW-45は機能的に以前買ったものと大差無かったので購入意欲がわかなかったのですが、55になって気になる機能が搭載されたこと、また新機種が出た事で値段が下がったので購入。
ウォークマンは「フルデジタル」が売りな訳ですが、私個人としてはサウンドがあまりにも「デジタル」な事が気に入らない点でした。
抽象的で申し訳ないのですが、どうしても「生の音ってそうは聞こえないよね?」みたいなところが散見され、いかにも「人工的」なサウンドに聞こえたためです。
今回この55には「バイナルプロセッサー」なる新機能が追加されました。
以前から有る「DCフェーズリニアライザー」とともに、アナログ音源に近づけようとする機能です。
この機能がある事自体、メーカーさんも出音が自然でない事を認めてる様なもんですが、リニアライザーだけではまだ不自然だったサウンドが、バイナルプロセッサー追加でどう聞こえるのか?
非常に興味深かったのが購入動機になっています。
さて、その結果はというと、「これなら有り」です。
両方共機能をONにする前提ですが、これならメーカー推奨価格でも十分価値があるサウンドではないかと思います。
デジタル臭さが消え、とても自然に聞こえる様になりました。
もっともそのデジタル臭さが持ち味でそれが良いと感じる方もいるはずなので、声を大にして主張する事でもないかもしれませんが。
また、バイナルプロセッサーの基礎技術はAI解析の応用らしいので、技術的にはデジタルをデジタルで補正してるわけで、もうなにが何やら。。。
さておき、以前の機種からの違いは生楽器のサウンドにて一目瞭然と言いたいくらいの差が出ています。
その差は響きの部分であったり、音の揺らぎであったり、何処が、と尋ねられるとハッキリこれ、とは言いにくい部分ではありますが、とても上手に補正されていて、とにかく不自然さは感じなくなりました。
後継機はAndroid、USBタイプCの搭載と、ハードウェア的に大幅にアップデートされましたが、何処かソニーらしさが無くなった様にも感じます。
今だからこそ、お買い得になった「旧型」を買うのも有りかなと思います。