yinyoo HQ5です。

写真撮るのが難しいですね。
実物はもう少し透明感のある見た目です。

某Neptuneにそっくり、と言う話でしたが、実物は結構違います。
全体的に色は濃いめですし、筐体はこちらの方がかなり大きいですね。

フェイスの仕上げは某Neptuneの勝ち。

ただし装着感としては、私はこちらの方がしっくりくる感じでした。
BA5個搭載という事で、重量はこちらの方が明らかに重いのですが、筐体の大きさと重さのバランスが良く、装着した時の落ち着きがこちらの方が良い様に思います。
私は同じくyinyooのh3に付属していたダブルフランジのイヤピースを装着していますが、こちらだと遮音性も高く、耳への落ち着きも良好です。
ただし、本体にこのダブルフランジを装着すると、奥側の傘は筐体に密着する様な状態となるので、本来のダブルフランジイヤピースの効果は得られていない様に思います。

さて、そのサウンドは、これぞ多ドラ!と言うチューニング。
傾向としてはバランス寄りのドンシャリといったところでしょうか。
多くのドライバーを搭載しているメリットを最大限に生かした表現力の高いリッチで明るいサウンドです。
コレを聴いてしまうともっと多くのドライバーを搭載した機種はどうなんだろう?と言う新たな欲望を掻き立てられてしまいますね。

サウンドについてもう少し詳細に述べると、本機は中低域用にknowles社製のBAを使用している為かとても高級感のある充実した中低音を鳴らします。
コレに対し高音にはbellsing 30017と言う中華イヤホンに多く採用されているド派手な印象の音を出すBAが搭載されています。
事前の懸念としてコレがいつもの様な音を出す様だと所謂中華イヤホンの音になってしまうのでは?と思っていましたが、本機では他の中華イヤホンとは違うチューニングがされており、中低音域に見合う品の良いサウンドに調教されています。
コレによって大変整ったバランスのサウンドになっているので、中華サウンドが好き、という方には少し刺激の足らないサウンドかもしれないですね。
反面、チョット高級感のあるイヤホンが欲しい!という方にはサウンドやクオリティについて無条件でオススメできるレベルに仕上がっていると思います。

あえて不満点を挙げるなら、全体的にドライなサウンドで、音の艶があまり感じられない点でしょうか。
純正ケーブルのサウンドは、更に窮屈さの様なものを感じたため、現在は手持ちのBispa翠ケーブルに交換して使用しています。
純正ケーブルに比べ、低音の量感が増し、響きがプラスされる様なイメージです。
コレでドライすぎるサウンドイメージも少し改善されて今のところ満足しています。

翠の前にはいくつか手持ちの中華系リケーブルを試してみましたが、なんというのでしょう、中華ケーブルは線材の特徴は良くでますが、旨味の様なもの、と言うか雑味が足らない様な気がします。
この辺のチューニングがイヤホンケーブル屋さんはやはりうまいのだな、と思いました。

結論として、本機はお値段に似合わず相当に本格的なサウンドを奏でます。
しかしながら、初期のBAモデルにあった様なドライすぎると感じる部分があるのも事実。
幸いにもリケーブルに対する音の変化はある程度感じられるので、好みに合わせてチューニング可能です。
より多くのドライバー搭載機が欲しくなるサウンドですが、単体としてより多くの人にオススメできる良機です。