私は、ひとりぼっちだった。
というか、ひとりでいた。だからみんなから避けられていた。
あの2人を除いて。





??『ゆりー』

友梨奈『あぁ……りさとこばか……』

理&由『あぁ……じゃなくて』

友梨奈『ごめん…』




理佐『ゆり…どうした?』

友梨奈『ん?……だいじょうぶ』

理佐『そっか……』


  

  




こば『りさ〜』

理佐『ん〜?』

こば『ゆりなどうだった?』

理佐『変わりなかった』

こば『そっか』










私は、教室の1番後ろの席で窓の外を見ていた。

隣の席のまなかが『何かあったの?』と言ってきた。
私は『いや?なんにもない。なんで?』と聞き返した。
まなか『ずっと、外見てたから』
友梨奈『そう?』
まなか『気になる子でもいたの?』
友梨奈『あの子』
まなか『どの子?』
友梨奈『あの、欅の木の下にいる子』
まなか『あの、2人?』
友梨奈『そう……』
まなか『わかんない。』
友梨奈『そっか……』
まなか『珍しいね。ゆりなが人に興味持つなんて。』
友梨奈『そう?』
まなか『うん。ねる〜』

ねる『ん〜?』
まなか『グラウンドの欅の木の下にいる子知ってる?』
ねる『あぁ……多分、保乃ちゃんと夏鈴ちゃんだと思うよ』
まなか『ありがとう』
ねる『はいよー』

まなか『だってよ。友梨奈』
友梨奈『うん……』
(保乃ちゃんって言うんだ……)

まなか『……りな……りな……ゆりな?』
友梨奈『ん?』
まなか『なに、ぼーっとしとんの?』
友梨奈『ぼーっとしとった?』
まなか『しとった。もしかして保乃ちゃんか夏鈴ちゃんのどっちか気になったんか?』
友梨奈『そ、そんな事ないし。』
まなか『焦っとるし、耳真っ赤だよ〜』
友梨奈『う、うるさい!』
まなか『ごめん、ごめん』


まなか(友梨奈に恋の予感か?)