昨日行われた陸上日本選手権最終日

僕の一番の楽しみは男子5000m


しかし、その前に行われた女子5000mのスタートリストに懐かしい名前を発見


“絹川愛”


このブログにも書いたことありますけど、1年生の頃からインターハイや高校駅伝などで大活躍し、早くから非常に注目を集めていた選手

ちょっと個性的なキャラクターという面でもかな(笑)


2007年春、高校3年生で初めて走った10000mで31分35秒27のジュニア日本新記録を樹立し、その年の大阪世界陸上の代表に選ばれ、結果は14位でしたが素晴らしい走りを見せてくれました



翌2008年の北京オリンピックにさらなる期待がかかりましたが、ここから歯車が大きく狂い始める


足の故障や原因不明の体調不良などで、オリンピックだけでなく、2009年の世界陸上も断念

一度復活し10000mで自己ベストを更新したことがありましたが、長い間、表舞台から遠ざかることに


どうしてるのかなと気になってはいましたが、その後はほとんど名前を聞くことすらない

そして、いつの間にか、あの衝撃的な10000mデビューから4年もの月日が経過


もうあの輝きを取り戻すことはないのか…

すごく期待していた選手だったんで、本当に残念だなと思ったりもしていましたね



それだけに、昨日のスタートリストに彼女の名前があった時は嬉しかったですよ

走りを見てみないとわからないですが、日本選手権に出てくるということは、それなりに走れてるということでしょうからね


実際には、僕が知らなかっただけで、1年くらい前から?徐々に復活への道のりを歩んでいたようで、先月の東日本実業団の5000mで優勝してたとか


しかし、さすがに世界陸上の参加標準記録の突破は厳しいだろうから、来年のオリンピックに繋がるような走りを見せて欲しいと思ってました



スタートして、しばらくすると新谷選手が参加標準記録A(A標準)を目指してかハイペースで抜け出し独走状態に

少し離れてそのペースに一人付いて行ったのが絹川選手


走りが軽く見えたし、バネのきいた走りで、身長のわりにはストライドが大きい

腰の位置が高く、これだけきれいにストライドが伸びる選手って、日本人にはなかなかいないんじゃないかと思う


完全に全盛期に戻ってるように見えたんで、ひょっとしたらいけるんじゃないかと思ってたら、徐々にペースが落ちた新谷選手を残り3周で捕らえ、その後は危なげなく逃げ切り勝ち


しかも、自己記録を20秒近く更新する15分09秒96というタイムは、A標準突破というおまけつきで、世界陸上の代表に内定



高校時代から彼女を指導していた渡辺コーチによると、「本当に我慢、我慢の日々。『もうやめたい』と言いたそうだったが、よく耐えていた」という


順風満帆でトップまで上り詰めた彼女にとって、何年もの間、走りたいのに思い通り走れない日々は、僕らが想像できないくらい辛かったでしょうね

でも、その辛い日々に耐えてきたから、昨日の劇的な復活があった


また、先月、彼女の高校の先輩で北京オリンピック男子マラソン金メダリストのサミュエル・ワンジル選手が事故死するというショッキングな出来事がありましたが、その訃報を知った時、一晩号泣していたとか


それから、彼女の出身高校は仙台育英高校なんですよね


特に語られることはなかったですが、高校時代を過ごした東北

東北と特別な縁のない僕たちとは違う、何か特別な想いというのはあるんじゃないでしょうか


そんなことを考えると、昨日の勝利は本当に嬉しかっただろうなと思いましたね

本当に心からおめでとうと言いたいですよ



彼女が長い間苦労してたことは情報として少しは知ってましたし、また応援してた選手だけに、この復活劇は、僕自身も本当に嬉しかったです


世界陸上の楽しみが一つ増えましたね

どん底から復活した彼女が、久しぶりの世界の舞台でどんな走りを見せてくれるのか、今から非常に楽しみです


その後の話はまだ早いですけど、最終的にはマラソンを目指すのかな?

いずれにしても、まだ21歳と若いですし、潜在能力はすごく高いと思うんで、世界で戦える選手として、今後も応援していきたいですね



最後に、冒頭に書いた男子5000mにも簡単に触れておくかな


金曜日の10000mで東海大学の村澤選手が28分15秒63の好タイムで2着に入り、たくさん出場した学生ランナーにやはり注目していましたが、その中でも注目は、やはり早稲田大学の大迫選手


結果は、13分43秒15で6着

途中でオープン参加の外国人選手が一気にペースを上げた際についていった積極性は別にいいと思うんですが、大迫選手より前で同じようなレースをした明治大学の鎧坂選手には勝って欲しかったかな


でも、相手も学生トップランナーですから、これくらいが精一杯なのか

むしろ、途中からかなり体がぶれていたんで、よく最後まで粘ったと言えるのかもしれない


ただ、いずれにしても、世界大会の代表を狙うには、まだ力不足なのかなという感じがしましたね



その早稲田大学ですが、昨日の日体大長距離記録会の5000mで、大串選手が自己ベストを大幅に更新する13分59秒15秒を記録


ちょっと記憶ははっきりしませんが、大串選手も一般入学組だったかな?

いずれにしても、スポーツ推薦ではない


まあ、水戸第一高校出身ということだから、勉強は出来たはず


ある意味、●●●●さんの高校とはライバルみたいなものかな

何のことかわかる人はほとんどいないだろうけど(^_^;)


ちなみに、●●●●さんの先輩も早稲田大学で箱根駅伝目指して頑張ってますよ

気になるようでしたら、こちら の「部員名簿」の「長距離」を見てみてください(笑)



ちょっと話がそれましたが、スポーツ推薦で入学する選手は少ないですから、こういう選手の頑張りが早稲田大学の駅伝を支えているのは間違いない


それだけにいわゆるエリート選手が好記録を出したことよりもファンとしては嬉しいことですね


来年の箱根駅伝に向けて、先日、関東インカレハーフマラソンで4位に入った市川選手に続いて、楽しみな選手が出てきてくれましたよ



今日はあえて完全封印で

全く触れずに画像もなしとかいつ以来だろう


もちろん、嫌いになったわけじゃないですよ(笑)


では、皆さんグッバ~イ♪