また、インベストラスト代表取締役の福永博之氏は、リスク許容度の高まりを背景にした海外投資家の買いが続いていると指摘する。このため株価の上昇基調は崩れていないとし「4月以降売りに傾いていた国内機関投資家が、企業決算発表の一巡とともに新年度の買いを入れれば、もう一段上値を試す可能性はある」と予想する。
また、前日大幅に下落した反動の割りには、株価上昇の勢いが弱いとの指摘もある。みずほ証券・投資情報部マーケットアナリストの高橋幸男氏は「反発のエネルギーは小さいという印象だ。来週以降の市場の材料は、決算からマクロ経済指標、財政赤字問題、為替動向に移っていく」とみている。
ドイツ証券・チーフ金利ストラテジストの山下周氏は「高値を買う投資家がいないため5年債利回り0.8%、10年債利回り1.4%では戻り売りが出やすい。しかし、相場が下がれば期初の買いがみられ、下にもいきにくいことが方向感を乏しくしている」と指摘した。
景況感をめぐっては、日銀が景気判断を現状の「大幅に悪化している」から上方修正する検討に入ったと一部で報道された。ドイツ証券の山下氏は「景気判断の基準として日銀は、生産を重視しているとみられ、3月以降、3カ月連続で増加見通しとなっていることを考えれば、上方修正は自然だ」と指摘する。
ただ、同氏は「通常なら景気判断の上方修正は利上げ観測の出発点となるが、今回はこれまでの景気悪化による水準低下が大きすぎるため、利上げ観測に結びつかない。GDPギャップの拡大が極めて大きく、日銀自体が2010年度のCPIをマイナス1.0%と見通すなか、利上げなど視野に入らない。円債への悪影響は小さいだろう」とみている。

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4月中旬から、3月期決算企業の決算発表が始まり、5月いっぱいでほぼ出そろいます。2009年3月期の業績と、今期(2010年3月期)の業績見込みが報じられている今回の決算発表では、特にどのような点に注目したらよいでしょうか。
上場企業の決算発表は、「決算短信」という報告書を証券取引所に提出することで行われます。決算短信には、終了した年度(今なら2009年3月期)の業績、財務内容などとその経済背景の報告が記載されています。通常、決算発表ではこの「結果」について、前期と比べて利益が減ったとか黒字が赤字になったなどと話題にします。
そう考えるとむしろ、最悪の決算を迎えたというような企業は、これから良くなる可能性の方が高く、投資に値するかもしれません。基準となる2009年3月期の業績が非常に悪く、ハードルが低いからです。今後、業績などを「前年比」と語る場合に、見栄えの良い数字が並びやすくなります。
「100年に1度の危機」と言われる中、市場での価値(株価)が低くなった企業はたくさんあります。今後、経済環境が回復する保証はありませんし、業績予想は良くも悪くも修正される場面があるでしょう。できれば、投資先企業が業績を悪い方に修正する「下方修正」に遭遇しないことが望ましいのは、言うまでもありません。

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また、前日大幅に下落した反動の割りには、株価上昇の勢いが弱いとの指摘もある。みずほ証券・投資情報部マーケットアナリストの高橋幸男氏は「反発のエネルギーは小さいという印象だ。来週以降の市場の材料は、決算からマクロ経済指標、財政赤字問題、為替動向に移っていく」とみている。
ドイツ証券・チーフ金利ストラテジストの山下周氏は「高値を買う投資家がいないため5年債利回り0.8%、10年債利回り1.4%では戻り売りが出やすい。しかし、相場が下がれば期初の買いがみられ、下にもいきにくいことが方向感を乏しくしている」と指摘した。
景況感をめぐっては、日銀が景気判断を現状の「大幅に悪化している」から上方修正する検討に入ったと一部で報道された。ドイツ証券の山下氏は「景気判断の基準として日銀は、生産を重視しているとみられ、3月以降、3カ月連続で増加見通しとなっていることを考えれば、上方修正は自然だ」と指摘する。
ただ、同氏は「通常なら景気判断の上方修正は利上げ観測の出発点となるが、今回はこれまでの景気悪化による水準低下が大きすぎるため、利上げ観測に結びつかない。GDPギャップの拡大が極めて大きく、日銀自体が2010年度のCPIをマイナス1.0%と見通すなか、利上げなど視野に入らない。円債への悪影響は小さいだろう」とみている。
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そう考えるとむしろ、最悪の決算を迎えたというような企業は、これから良くなる可能性の方が高く、投資に値するかもしれません。基準となる2009年3月期の業績が非常に悪く、ハードルが低いからです。今後、業績などを「前年比」と語る場合に、見栄えの良い数字が並びやすくなります。
「100年に1度の危機」と言われる中、市場での価値(株価)が低くなった企業はたくさんあります。今後、経済環境が回復する保証はありませんし、業績予想は良くも悪くも修正される場面があるでしょう。できれば、投資先企業が業績を悪い方に修正する「下方修正」に遭遇しないことが望ましいのは、言うまでもありません。

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