渓梅一朶香
けいばい いちだ かんばし


浜松市茶室の松韻亭を訪れたら

御軸には上記の一行もの
お花は紅梅と白水仙
夫aoが寄贈した梅透かしの蓋置
お菓子も梅

梅の季節だなぁとしみじみ!


渓谷に咲く ひと枝の梅が
        芳しいことだなぁ


との意味だそうです
文字が読めたら情景が、浮かぶ
梅の香りがふんわりと
漂ってきます

そういうのがすきだなあ

和歌もそう

耳から聴くよりも
わたしは視覚から入る「文字」がすきみたいです

だから小説も
ストーリーも重視するけれど
文体もここちのよい作家さんのものを選ぶ
文字から
情景や感情をイメージすることが
楽しみのひとつなのだろうね


逆にaoは文学も耳から聴くのがいいみたいで

YouTubeの朗読を好んで聴いている


わたしはもっぱら、活字だ


ところで
松韻亭の管理をされているH氏を
わたしはとても尊敬しています
美意識と知識が半端ない!
ステキな方です

ふと呈茶立礼席の受付に
無造作に置かれていた
レターセット
あ、すてき、売り物なんだ!と思って
手に取り
どうしても欲しくなって購入

尋ねると

H氏がいつも好きで買っていたものを
仕入れたのだそう


徳力富吉郎さん意匠の

正倉院 雲



そしてそして

包装してくれた紙袋も

京都の名所がいくつも版画されている

なんともわたしのツボ!

もったいなくて捨てられないぞ


お手紙書くのが楽しみ

(鳩居堂とか行くと絶対買っちゃうレターセットマニアかもしれない)



昨年松韻亭でのaoの展示会で

お世話になり

また時々訪れてお庭を散策させてもらいながら

H氏のお話きくのも楽しみのひとつ



春はもうすぐ

渓梅一朶香