埼玉県青商会リレーコラム第3回 | kyc-saitamaのブログ

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アメリカの大統領選挙が面白いことになっている。民主党候補ヒラリー・クリントンと共和党候補ドナルド・トランプが大接戦を繰り広げている。

ヒラリーといえばご存知第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントンの妻だ。

 
  

ビル・クリントンが大統領就任直後、夫妻がアーカンソーの田舎町をドライブしていて、ガソリンスタンドに立ち寄った時の話だ。そこで働いていたのはなんとヒラリーの昔のボーイフレンドだった。
 

ビルが言った。
「ヒラリー、僕と結婚してよかったね。もし彼と結婚していれば、今頃君は、田舎のガソリンスタンドのおカミさんだ。」

それを聞いたヒラリーは何の迷いもなくこう答えたそうだ。
「何を言うの、ビル。もし私が彼と結婚していたら、彼がアメリカ合衆国の大統領になっていたはずよ」

そんな彼女は2016年、有言実行かの如く今度は自身が大統領最有力候補として挑んでいる。
一方、ドナルド・トランプは皆さんがご存知の通りだ。

 
  


一言で、ぶっ飛んでいる。
こんな人間が大統領になれるはずがない。
と思っていたらこれがどうして、いまや支持率でヒラリーを抜いたようだ。
 
 


アメリカの大統領として今なおアメリカ人に愛されている一人が第35代大統領のジョン・F・ケネディだろう。

 
  


43歳の若さで大統領に就任し謎の暗殺で幕を閉じた。

そんな彼が大統領就任の時、日本の記者から“日本でもっとも尊敬する政治家は誰ですか?”と聞かれ、すぐさま“上杉鷹山”と答えたそうだ。


質問した日本人記者の方が???となったとか。

皆さんはうえすぎようざんをご存知ですか?
知らない方は、この言葉をご存知ですか?

「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も」

上杉鷹山を知らなくてもこの言葉を知らない方は少ないのでは。まさしくこれは上杉鷹山が残した言葉である。
 
実はこの言葉には続きがある。
「為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」
これをまずは私達なりに翻訳(ウリボンマルともいう)してみたい。

뭐라도 하면 된다.안하면 아무것도 되지 않다.
도중에서 그만두면 성과같은것 없다!
 
もうちょっと頑張って訳すとこうなると思います。

사람이란 무엇이든 이룩할수가 있다.
이룩하지 못한것은 못했던것이 아니라 안했던것이다.
 
私たちはこの못한다と안한다を時々ごちゃ混ぜに使っていることがある。

읽지 못했다じゃなく本当は읽을려고 하지안했다.すなわち읽지 안했다のことが多い。
本当にやろうとしたか。
本気で、何がなんでもやるんだと挑んだか。
何時間かけても、どんなに遠くても成し遂げようとしたか。

そう考えると、仕事や青商会の事業も、できなかったのではなくやらなかったということに気づかされる。
やるにはやったけどとことんやっていなかったことに気づく。
やってもダメだったから途中であきらめた自分に気づく。
 
成らぬのは為さなかったからだ。為すならば何でも成るのだ。
 
私たちは안했다を都合よく못했다に変換していないか。
 
 
  


ただ、上杉鷹山はいわゆる根性論を掲げた人間ではない。
 
上杉鷹山は今から200年以上も前、当時借金で倒産寸前だった米沢藩の藩主になった。
その時17歳。
それ以降斬新な財政改革と藩士たちの意識改革を行い自らが率先して質素倹約を貫き徐々に財政や産業などを立て直していく。
だが少し良くなったと思ったら大飢饉が訪れまた克服したと思ったら側近が離れ、幾度も幾度も困難が訪れるが、その度、現場に降りていき民と共に過ごすことで絶大な信頼を得てついには藩を蘇らせる。
 
彼はこんな言葉も残している。

藩、領民のために存在し行動するのが藩主であり、“藩主のために存在し行動する藩、領民”ではない。

真逆の世界にあった当時、こんなことを言ってまたそのように生きたのが上杉鷹山である。



 
TVで流れるアメリカ大統領選挙の演説では雇用の問題と財政再建の話が国民目線で素敵に語られている。ただ、語るだけなら私にもできる。
トランプ。
ヒラリー。
本当にそのつもりがあるかい?
 
為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり