息子が7月下旬にアメリカに戻ってから新しいアパートに引っ越すまでの間、1か月近くチームメイトの家にお世話になった。何かお礼をと思って、日本から荷物を送ろうとしたのだが、これがなかなかできない。最初、郵便局に荷物の箱を持って行って、日本郵便のEMSというサービスで送ろうとしたら,
 「今、新型コロナの影響で航空便が減っているので、EMSでの雑貨や食品の受け入れは停止しています。荷物は船便なら送れますが、場合によっては4か月ぐらいかかります。書類などは送れます。」
 と言われてしまった。


 その後、息子の彼女が荷物を郵便局で受け付けてもらえたと聞いたので、うちからもダメ元で郵便局から発送した。EMSは受け付けられませんと言われたのだが、信書扱いならということで受け付けてもらった。追跡サービス付きだ。その後、彼女が送ったものは返送されてしまったたそうだ。


 うちのも戻されそうだと思って、他の手段を探したら、ヤマト運輸の国際宅急便なら送れそうだ。HPで見たら特に受け入れを停止しているわけでもなさそうだった。とりあえず伝票をもらいにヤマト運輸の営業所に行ってきた。
 「国際宅急便の伝票いただけますか?」
受付っぽいところにいたのはおばさんだった。奥の方から取ってきて、渡してくれる時に、
 「EMSは聞いてみました?」
と言う。
 「ええ、でも、今は受け入れを停止しているみたいで。」
 「こないだ来たお客さんは、3か月ぐらいかかるみたいと言ってたけど。」
 「航空便が減っていて載せられないので、船便になると郵便局で聞きました」
 「EMSの方が確実なんだけどねえ。結局うちが送っているわけじゃないから」
そんなやり取りをして、伝票だけもらってきた。そんな不安定なのか。


 その後、郵便の方は、追跡サービスを見ていたらどうやらアメリカには着いた。しばらくLA近辺の配送所をいくつかたらい回しになっているように見えたが、10日ほどで息子のところに着いた。


 今回はイレギュラーな扱いだったわけで、次回は受け付けてもらえるかどうかわからないし、少し安い国際宅急便を使ってみようと思う。ただ、インボイスに内容物の明細リストを作らなければならないので、そこが手間だけれど。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、NCAA Division 1は8月からのシーズンは延期となり、1月からシーズンが開幕となった。息子は、冬休みに日本に帰国するかどうかわからないと言っている。シーズン直前になるためだ。ただし、場合によっては2020-2021年シーズン全体が中止となる可能性もある。


 今年全部が中止となった場合、「プレー期間」がまるまる1年間なくなるので、卒業を遅らせたり大学院生になったりすれば、選手資格が1年間延長できそうだという。


 アメリカの大学では、1年生、2年生、3年生、4年生を、それぞれフレッシュマン、ソフォモア、ジュニア、シニアと呼ぶ。ジュニアが3年生というのが面白い。以前、選手のリストを見ていたら、学年の欄に"Redshirt Freshman(レッドシャツ1年生)"とか"Redshirt Junior(レッドシャツ3年生)"といった表記があった。Redshirt(レッドシャツ)って何だろうと思って調べたら、「レッドシャツ1年生」というのは、大学2年生だが、サッカー選手としては1年目の扱いになっている選手のことだった。


 NCAAの規則では、大学スポーツ選手はプレーする期間が4年間と決まっている。しかし、たとえばゴールキーパーの1年生が、上級生に有力なGKがいて出場機会がほとんどなさそうだという場合、「レッドシャツ」選手となって選手資格を1年延長できるという制度がある。レッドシャツの期間でもユニフォームも着られるし練習にも出られるが、出場できる試合数は限定される。大学を4年で卒業してしまえばもちろん選手資格はなくなるが、大学に残ったり大学院に進んだりすれば延長はできる。ただし、延長できるのは1年だけ。あまり試合に出られない期間が2年あっても、2年延長はできない。


 他にレッドシャツを使うケースとしては、勉強との両立が大変で勉強に集中する必要があるとか(アカデミック・レッドシャツ)、大きなケガや故障があった場合(メディカル・レッドシャツ)などがある。アメフトなどでは体づくりや体力づくりのためや、複雑なフォーメーションを覚えるためにレッドシャツになることもあるそうだ。


 レッドシャツの語源は、1937年にネブラスカ大学のウォーレン・アルフソンが、練習はするがプレーはしないように頼まれて、ゼッケン番号のないネブラスカの赤いジャージを着用していたことに由来するらしい(Wikipedia英語版)。


 今回はリーグ戦そのものが中止や延期ということで、これまでにない事情なのでどうなるかわからない。でも、仮にレッドシャツを使えるケースだとしても、大学を1年余計にやるのは勘弁してほしい。奨学金をいただいているとはいえ、それなりにお金はかかるのだ。

 息子がアメリカに戻って3週間ほど。自主隔離期間はチームメイトの家にお世話になっていた。ずっと家に籠っていたわけでもなく、庭の芝刈りをやっているところとか、背景に山と湖が見えるような写真を送ってきたりで、あまり息が詰まるような生活でもなかったようだ。


 隔離期間は終わったが、新たに契約したアパートにまだ入居できないので、もう少しチームメイト宅にご厄介になる。結局1か月ほどいることになるので、何かお礼をと思って、カップ麺やスナック菓子などを送ることにした。いろいろと買い込んで箱詰めし、郵便局に持って行った。


 ところが、日本郵便は今はアメリカ向けの荷物は書類などを除いて受付を停止しているという。COVID-19の影響らしいが、詳しいことはわからない。FedexやDHLなどは自社の貨物機を持っているので受け付けているようだが、そっちはかなり送料が高い。何千円かの食品を送るのに3万円近くかかる。


 というわけで、日本郵便が受付を再開するまでお礼を送るのは見合わせ。


 サッカーについては、昨日になってリーグ戦の再開は来春になると連絡が来た。練習は再開するようだが、しばらく公式戦はない。


 大学の方針としては、これから14日間、毎日症状についてのモニタリングをするそうだ。息子もさっそく何かの検査を受けたらしく、「今日また受けた。鼻に棒刺すだけ」と言ってきた。大学内ではずっとマスクをつけなければならないそうである。いろいろと手順や決まりがあって、守らないとチーム活動に参加できなくなるといった罰則があるそうだ。


 それにしても、サッカーチームや大学から保護者にまめにメールが来る。自分が大学生の時は、親に連絡なんてなかったように思うが、これはアメリカ特有なのか、時代なのか。

 息子がアメリカに戻ることになり、7月下旬の航空券を予約した。アメリカのチームメイトも戻りはじめているようだし、このところ息子はコーチといろいろ話していたようなので、そろそろ活動再開ということなのだろう。といっても夏休み中はチーム活動はないので、自主練習になる。


 渡米したら2週間の自主隔離にはなるが、その間の部屋はサッカー部が調整してくれている。サッカー部員がルームシェアのため借りている一軒家のひとつを隔離専用にさせてもらうそうである。隔離になるのは留学生だけではなく、アメリカ国内でも他の州から戻る学生も隔離になるそうだ。だから、そういう学生を固めて隔離専用の部屋に入れるわけだ。ただ、ブラジル出身のチームメイトはまだ入国ができない。


 また、最近、留学生のビザの問題が報じられた。「米移民税関捜査局(ICE)は6日、米国で学位の取得を目指している外国人留学生について、在籍する大学がオンラインのみの授業に切り替えた場合、米国から出国しなければならなくなると発表した。 」とのこと。オンライン授業だけでやっているなら、留学生がアメリカにいる必要もないということなのだろう。


 これに対して、「米名門ハーバード大とマサチューセッツ工科大(MIT)は8日、トランプ政権が発表した外国人留学生への査証(ビザ)発給の規制強化策を巡り、中止を求めて東部マサチューセッツ州の連邦地裁に提訴した。」とも報じられている。ハーバードやMITは秋学期も対面授業は行わず、オンラインのみにするとすでに発表しているので、留学生にとっては差し迫った問題である。息子の大学は対面とオンラインの「ハイブリッド」でやることを検討しているということなので、出国や転校は避けられそうだ。


 サッカー活動に関しては、米国東部のアイビーリーグは少なくとも秋学期の終わりまではリーグ戦の再開はしないと発表している。他のリーグもそうなる可能性は十分ある。状況はまだ流動的だ。でも、息子の大学は段階的に練習は再開するという。いつまでも宙ぶらりんの状態で日本にいるよりは、サッカーの練習だけでも始められるだけいい。


 ところで、アメリカのカレッジスポーツのリーグは、リーグではなく「カンファレンス」と呼ぶ。日本ではリーグと書いた方が通りがいいのでそう書いてきた。アメリカの大学は、まずディビジョン1から3に分かれていて、それぞれのディビジョンの中でさらにいくつかの「カンファレンス」に分かれている。日本でいえば関東リーグとか関西リーグ、九州リーグというようなものだ。ただ、分かれる基準は必ずしも地理的なまとまりではない。離れた州の大学が同じカンファレンスに所属している場合もあれば、同じ州の大学が違うカンファレンスに所属している場合もある。このあたりはどういう理由なのかはわからない。大学同士のつながりとか歴史的な背景があるのだろうか。

 息子はまだ日本にいる。大学は6月半ばから夏休みに入り、夜中に起きて授業を受けることもなくなった。やっていることといえば、友達とほぼ毎朝ランニングをして、ときどきわが家のルーフバルコニーでヨガマットを広げて一緒に筋トレ。サッカーは知り合いに誘われて区の施設でやったりしている。海外でサッカーをやっていた人が多いそうだ。


 アメリカに戻ろうと思えばできるのだけど、入国したら2週間は自宅やホテルで自主隔離になる。そうすると、どこに滞在するかが問題だ。ホテルこもるか、チームメイトの家などに居候させてもらうかしかない。大学の寮は閉まっていて入れない。COVID-19のためではなく、もともと夏休み期間中は寮は閉鎖されるからだ。荷物も部屋から出す。アメリカの大学はそういうのが普通のようで、息子が高2の夏にUCLAの選手発掘キャンプに参加した時、宿泊はUCLAの寮だった。大学生が寮から出たところを使ったからである。


 ところで、アメリカの大学は、1年生は全員寮に入るのが一般的のようだ。息子の場合、サッカー部の方針で2年生までは寮にいることになっていた。しかし、方針が変わって寮以外でもよくなったそうだ。COVID-19の影響かどうかはわからない。それで、チームメイト4人でルームシェアをすることになり、部屋を探していた。食事をどうするのか心配になったが、寮にいるときと同じく大学の食事プランは使えるらしい。あらかじめ週に何回という申し込みをしておけば、大学のカフェテリアで夕食もとれる。息子のルームシェアは当初は一軒家が候補になっていたが、結局アパートになったようだ。入居は8月下旬からになるようだ。


 サッカーの活動については、夏休み期間中はコーチが指導をすることはできない。NCAA(全米大学体育局)の全米統一の厳密なルールだ。夏休みはあくまで休みという建前なのだろう。アメリカはカレッジスポーツが盛んなだけに、過当競争を抑える仕組みが制度としてしっかりできている印象がある。例えば、高校生をスカウトするのも解禁日が決められており、それ以前には大学から高校生にコンタクトが禁止されいている。ただ、高校生側からの売り込みは自由。また、内定した高校生を大学に招待することができるが、キャンパス内に滞在できる時間も何時間までと厳密に決められている。大学までの交通費や滞在費は大学持ち。以前書いたことがあるが、息子は日本からの往復航空運賃も出してもらった。


 そういうわけで、最近は夜中にチームミーティングもない。完全にオフで、息子はわりと早寝早起き。