帰宅したら郵便受けに不動産広告が入っていた。ブランズというマンションの広告だった。ふと思ったのだが、ブランズって、ブランドを連想させるようにつけられたのだと思うけど、マンションの名前に「ブランド」って、おかしくないですかね?
他にもマンションの名前と言えば、平地にあるのになんとかヒルズだの、公園に面してもいないのにパークなんとかだの、庭もないワンルームマンションになんとかガーデンだのと、楽しいネーミングがいろいろある(うちも似たようなものですけど)。シーサイドヒルズというのもあった。たしかに目の前は海岸だけど、ヒルズではない。
そもそも「マンション」という言葉自体、もともとは「邸宅」という意味で、それも、英語圏の人が思い描くのは、門があって、庭があって、池やプールがあって・・・という「豪邸」であって、共同住宅ではない。Googleで"mansion"で画像検索するとそれがよくわかる。日本で言うマンションは「アパートメント・ハウス」だ。「ワンルーム・マンション」といったら、英語圏の人はどんなものを想像するんだろう。部屋が一つの豪邸???
不動産広告って、高級感を出すためだと思うのだが、「・・・の地に住まう」みたいな、絶対普段は使わないよねという言い回しをよく見かける。コピーを考える方もそういうパターン化したフレーズをストックしておいて使い回すのが楽なのだろう。様式美というやつだ。加工食品のパッケージ写真と似ているところがある。見る方もまるごと真に受けることはないにしても、なんとなく旨そうに見えたり高級そうに感じるという線を狙っているのだろう。レトルトカレーを皿に出した写真をそのままパッケージにしたら、売り上げは絶対に落ちる。
20年以上前だけど、ニューヨークで一時期住んでいたアパートメント・ハウス(日本流にいえばマンション)の名前は『フェアファックス』"Fairfax"と言った。いままで気にもしなかったけど、この機会に調べてみたら、バージニア州にフェアファックス郡という地名がある。平均個人所得が全米でもトップクラスの地域らしい。ただ、それと関係があるかどうかはわからない。
建物自体は1927年にできているが、住居として建てられたものではなかったようだ。工場と倉庫だったようなことが書いてある。FBIのニューヨーク本部として使われていたこともあったらしい。けっこう由緒正しい建物だった。知らなかった。地下にコインランドリーがあった。
日本でXX荘というアパートに住んでいた自分には部屋は広すぎた。ベッドもキングサイズで、縦と横が同じぐらい、要するにほぼ正方形だった。いつも端に寝ていた。真ん中に寝るにはベッドに上がってから移動しなければならないし、起きるのにはその逆。ベッドサイドランプを点けたり消したりするにも届かない。真ん中に寝る理由もない。
食器洗い機を初めて使ったのもそこだった。最初、普通の皿洗い用の洗剤を入れて、しばらくして見に行ったら、キッチンの床中が泡だらけになって途方に暮れた。食洗機専用の洗剤があることを知らなかった。
ケーブルテレビは同じ映画を何回もやる。最初は英語が聞き取れないから分からないが、同じものを何度か見ているとだんだんわかってくる。
まだ暗い早朝にいたずら電話がかかってきたことがあった。男の声で何かモゴモゴ言っている。よく聞き取れないので、「もう起きる時間だった。モーニングコールをありがとう」と言ったら、低い声色で、「これはモーニングコールではなーい」と言うので、「とにかくモーニングコールありがとう」と言って切った。毎日6時前に起きて7時ごろ出社していた。途中のデリで朝食を買っていた。
どうでもいい思い出話になったけど、サッカークラブのネーミングも『FC+地名』ぐらいが潔くないですかね?Jリーグ発足当時に比べてサッカーを見る年齢層も上に広がってきているわけだし、その方が覚えやすいと思うんだけどなあ。聞きなれないカタカナより。