年末年始のオフの間、息子の自主練習に付き合った。



 ランニングに自転車で並走したのだが、けっこう速い。中学生の時も一度付き合ったことがあるのだが、さらに速くなっている。近所は坂道が多く、登りは自転車の方がきつい。かなりのペースで5kmほど走った。



 途中、小学生のころときどき「坂ダッシュ」をしていた坂があり、ダッシュも10本ぐらいやった。当たり前だけど昔より歩幅が大きいし力強いので、ぐんぐん登ってくる。



 自分の実家に帰省した時は、ボールが蹴れるところを探した。自主練習ができるフットサルコートがあった。空きがあれば個人でも時間当たりいくらで使える。車でないと行けないような場所だったので乗せて行ったら、来ていたのはうちだけだった。誰かに相手をしてもらって一緒にボールを蹴るだろうぐらいに思っていたのだが、自分が相手をすることになった。



 とは言え、1対1なんてやったら体力が3分しかもたない。シュート練習でボールを出したり拾ってやるぐらいがせいぜいだ。しかもボールは一つしかない。ボール出し、ボール拾いだけでもけっこう疲れる。



 久しぶりの自主練の付き合いは懐かしかったが、息子は物足りなかっただろう。

 息子が夜中に数学の問題を教えてくれと言ってきた。三角関数の問題だ。以前からときどき勉強を教えていた。高校になるとさすがに数学や理科は教えるのは難しいと思っていたのだが、やってみるとけっこう教えられる。



 もちろん、何も見ずにすらすらと教えられるわけではない。細かい定理や公式は覚えていないことが多い。でも、そういうものは参考書を見れば思い出すし、不思議なことに今になって「ああ、そういうことだったのか」と気が付くことや理解が深まることも多い。この問題の出題意図は何か、何をやらせようとしているか、解き方の道筋は何か、そういうことがいろいろと見えるようになっている。理解の仕方を理解したという感覚だ。



 藤原正彦という数学者の書いたエッセイの中に『二十年ぶりの将棋』という話がある。息子に将棋を教えてくれと言われて20年ぶりに将棋をやるようになった。そうしてテレビの将棋番組をまた見るようになったが、さすがプロだと感心することが昔ほどなくなった。強くなったのかと不思議に思って、以前は歯が立たなかった将棋四段の友人と将棋を指してみたら、勝ってしまった。強くなっていたのは大局的判断に強くなったからではないか。そんな話だ。



 この話を読んだ時、「そうそう、そういうことがあるよな」と妙に共感することが多かった。だから頭に残っている。



 高校の数学も、細かいことは覚えていないが基本的な考え方は覚えている。それが逆にいいのかもしれない。大まかな全体像が頭に入っていたら、細かいことはその上にマッピングすればいいだけだ。たぶん昔は全体像を把握していない状態で、細かいことを覚えるような作業をしていたのだろう。



 もっとも、全体像をつかむのに細かいことを覚える必要もある。全体像だけ先に覚えるわけにはいかないのが大変なところ。「若いうちの苦労は買ってでもしろ」ということなのだろう。

 ずいぶん昔のことだけど、叔父がオリンピックに出た。以下はその父親、つまり自分の祖父がある誌上に寄せた文章の一部。祖父は今の自分とほぼ同じ年齢だった。



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「・・・皆様の温かいご指導を受けオリンピック大会に出場することが出来ましたのは望外の喜びでございました。・・・高校一年生で国体に選ばれて初出場し、その后次々と各種大会に出場したわけでありますが、愚息をこれまでに成長さして下さった恩師、諸先輩のご苦労を思いやると何とお礼を申上げてよいやら言葉がございません。この機会に紙上をかりて深甚の謝意を表したいと存じます。



 この間の私達の苦労と云っても、何も知らぬ私達のことでございますので苦労のしようがございません。たゞ「○○は国体に出るんだ」「今度はオリンピックに出るんだ」と夢の様な気持ちでおろおろするばかりでございました。



 親として子が次々と有名大会の選手として選ばれて出場することはこの上なく嬉しく、又楽しいものでありましたが、大学の選手となってからは「これは大変だぞ、ボヤボヤしてはいられないぞ」と云う気持になり、種々と私達の在り方を考える様になり、皆様のご指導により「スポーツの原動力は心身の円満な発育にあり」との原則に従い専ら体をこわさぬ様、又悪い遊びをせぬ様とたゞそれだけを念願して参りました。お陰様で何ら技術の進歩に支障を来す様なこともなく立派に育って参りまして皆様のご恩に報いることが出来ましたことは、この上ない喜びでございます。私達は私達なりの経験よりして、スポーツマンの育成は天分も又一つの要素ではありますが、それにも増して諸先輩の温かい、そして厳しい御指導と本人のたくましい意欲と従順な精神でなければいけないと、つくづく感じました。そしてこれからこの道に志す人々の何等かの指針となればこの上ない喜びでございます。」



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 プロスポーツといえば野球ぐらいしかない時代のこと、オリンピックに出てもその競技でプロになれるわけではない。中学、高校と公立の部活でやって、大学か実業団でオリンピックに出る。そんなアマチュア中心ののどかな時代だった。叔父はその後、高校の教員になり、定年退職した後も部活の監督をしていた。20年近くやっていたらしい。



 今の自分とほぼ同じ年齢の祖父が親としての心情を書いたものを読むのは、なかなかに感慨深い。息子はオリンピックの選手になるような器でもなさそうだし、親としては夢のような気持ちでおろおろすることもないだろう。心配の種は尽きないけれど。

 2016年度ナショナルトレセンU-14前期メンバーが発表されていたので、恒例の誕生日分析。



 中学1年生(110人)の平均は7月11日。中学2年生(98人)の平均は7月24日。あわせて208人のうち、4-6月生まれは109人(52.4%)、早生まれは14人(5.2%)。



 相変わらず早めに寄っている。



 ついでに、日本代表についてもやってみた。サンプルは来月のキリンカップに出るA代表メンバー25人と、今やっているトゥーロン国際大会に出ているU-23代表メンバー20人。



 A代表は平均が11月5日で真ん中よりやや後ろ寄り。早生まれは7人(28%)でほぼ平均的。



 U-23代表の平均は10月7日で、ほぼ真ん中。早生まれは6人(30%)でこれもまず平均に近い。



 面白いのでいろんな集団でやってみたいけど、単純にコピー&ペーストできるような一覧データがなさそうで残念。

 先日、息子の身長を測ってみたら、178センチ近くあったのでちょっとびっくり。今回は朝起きてすぐ測ったので、高めに出たとは思うけど、それでも高い。なんだか最近また大きくなったような気はしていたのだが。



 サッカーが伸びているかどうかはよくわからない。