あれは、忘れもしない中学一年の入学式の事でした。 真新しい学生服に袖を通して意気揚々と校舎に入り、その時は、知った顔を捜す事で、まさか、あの彼女が同じクラスに居るなんて、思いもしなかった。 入学式の式典で体育館にはいり、式典は進んでいき衝撃の新入生代表の言葉に移りました。同じクラスの女の子が呼ばれ、へぇ、同じ組の子なんだと、脳天気に思った位でした。 でも、それは衝撃に変わりました。彼女が席をスクッと立ち上がった瞬間に私の心の中が急にざわめき始め、何とも言えない感覚が胸一杯に拡がりました。初めての経験でした…。 それからは式典の事など、そっちのけで彼女の姿だけを目で追うようになりました。体育館から出る時も、廊下を歩く時も、クラスに帰ってからも… 。 それからというもの、毎日学校に行くのが楽しくて、楽しくてしかたなかったです。 月日は経ち二年生になっても、幸せな事に同じクラスでした。そして、夏休みが終わり、二学期が始まった時、彼女の姿は、何処にも在りませんでした。 県外に転校したとの知らせ… 天地がひっくり返ったようでした。 登校するのはおろか、学問も身が入らなかったのを覚えています。もしもは無いのは解っています。でも、あの時、早く想いを打ち明けていたら、結果は少しは変わっていたかもしれない。 ”後悔先に立たず“と言いますが、これからは、そんな事がないように、していきたいです。 初恋と初失恋の話です。