前川喜平氏の講演会に行ってきた | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 ← 蚊取線香の季節。茶の間には10年ほど前に買った箱が。我輩は、一夏を1つのロールで過ごす。蚊が出没したら、ロールから数センチほどを千切る(折り取る)。一時間もすれば線香は灰となる。同時に蚊の姿も見当たらなくなる。大抵はその1回の使用で十分である。ほんの時折、夜中にまた襲ってくることがない訳じゃない。そしたらまた数センチばかり千切って燻すだけのこと。そういうわけで、一夏は1つのロールで間に合うわけだ。 (画像は、Wikipedia参照。06/22 11:03)

 

 ちなみに、我が家はすこぶる風通しのいい旧家風な建物で、今時の密封性の高い家ではない。

 蚊の出入りも自由自在…… (06/22 11:20)

 

 小泉 八雲 著の『日本瞥見記〈下〉』 を読み続けている。中で、文学通には常識だろうが、「夢十夜」第三夜の元ネタ話とも思える話が本書に載ってる。
 念のため第三夜の話は:「『こんな夢を見た。六つになる子供を負ってる。たしかに自分の子である。…』 田圃道を子供をおぶって歩いている。子供は盲目である。あぜ道を行くうち、子供は周囲の状況を次々と当て始め、恐ろしくなった自分は子供を放り出して逃げることを考える。道はいつしか山道へと入り、やがて一本の杉の木の前に辿りついた。すると子供が「御前がおれを殺したのは今からちょうど百年前だね」と言う。殺人を自覚したとたん、背中の子供が急に石地蔵のように重くなった」(Wikipedia参照)というもの。
 あるいは因縁話として昔から一般に知られていたのか。 (06/22 23:59)

 

 ← 障子紙の張替え作業終了。雑。粗が見えるから、2メートル以内に接近禁止。薄暗い状態で撮った。 (06/22 14:26)

 

 余談だが、夕べの我輩は偉かった。夜半過ぎ、猛烈にラーメン 喰いたくなった。幾度 台所に立ったか。が、良識が勝り自制。牛乳で我慢。案の定、一時間も経たないうちに本を片手に寝落ち。 (06/22 14:36)

 

 ← ホタルブクロか。淡い紫色。我が家の庭で白色以外は初めて。 (06/22 14:30)

 

 池内 了著の『江戸の宇宙論』 (集英社新書)を昨日から。実に面白い。読んでてわくわくする。

 

 「「重力」「遠心力」「真空」など現在でも残る数多の用語を生み出した翻訳の達人・志筑忠雄。 「無限の広がりを持つ宇宙」の姿を想像し、宇宙人の存在さえ予言した豪商の番頭・山片蟠桃。 そして超一流の絵師でありながら天文学にも熱中し、人々に地動説などを紹介した司馬江漢。」やはり、司馬江漢は破天荒な奴だ。 (06/22 14:45)

 知られているように、「惑星」「衛星」「恒星」「彗星」などは造語。造語したのは本木良永。悲愴な覚悟での訳業。よくぞ訳した。 (06/22 18:32)

 

 ← 「2022.06.22 人々を幸せにする国をめざして 講師:前川 喜平 氏 市民公開講演会 人々を幸せにする国をめざして ~この国が真に豊かになるために、政治・行政・教育はどうあるべきか~」(富山県保険医協会)

 

 22日夜、前川喜平氏の講演会に行ってきた。怪しい雲行きだったが、幸い雨は降らず。自転車を転がして。上記参照。

 前川氏は、「日本の元文部・文科官僚。文部科学省大臣官房総括審議官、文部科学省大臣官房長、文部科学省初等中等教育局長、文部科学審議官(文教担当)、文部科学事務次官などを歴任した 。」

前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)(@brahmslover)さん / Twitter」によると、「自由と平等と友愛を原理とする社会の実現を求めています。日本と世界の未来を危うくする全体主義と新自由主義に反対しています。」とある。

 自衛隊の集団的自衛権行使を認めた憲法の解釈改憲や、教育基本法などに抵触する教育勅語が教科現場に使われるのを認める動きなど、憲法や教育基本法などの精神を説き、その立場から近年(特に小泉政権、あるいは中曽根政権からか)の右傾化の動きに危機感を抱いての原理原則論が多かった。具体策をどうこうではない。政治家じゃないからだろう。

 新自由主義の動きは日本でも顕著なのは、自分のようなノンポリでも気付かないではない。

 ちなみに今日の公園は後日、ネットで公開されるとか。

 会場では、近著である内田樹,寺脇研,前川喜平共著の『教育鼎談 子どもたちの未来のために』(ミツイパブリッシング)が山積みになっていた。講演後、その山へ真っ先に近付いたのは吾輩。あとに誰か続いたようだが、大半はさっさと会場を後にしていた。

 アベ一派の憲法解釈改憲や教育勅語の正当化……などの政策に抗い、文科省のある不祥事の引責辞任に追い込まれた前川氏。骨のある役人。応援しないと、という思いで上掲書を買ったのである。

 

 なお、「新自由主義はフリードマンが1962年に本書『資本主義と自由』で提唱した経済学イデオロギーで、1976年にフリードマンはその新自由主義の実績からノーベル経済学賞を受賞しています」。経済的勝者を優遇する政策を正当化。…こんな奴がノーベル経済学賞! 以後、勝ち組負け組といった殺伐な経済社会が現実のものに。中曽根元総理らが竹中平蔵などを知恵袋に安直に採用した考え。公共的な仕事を民営化したり労働組合活動を阻害したりして、経済合理性だけを追求し、日本の地盤沈下の発端ともなった。