金瓶梅は紅楼夢へ | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 

247150 ← 『金瓶梅(一)』(小野 忍/千田 九一 訳  岩波文庫)「中国四大奇書のひとつ」「物語の舞台は山東.時代は徽宗治下の15年間.西門慶という好色一代男を中心にして,世態人情,市民生活の万端をいきいきと写し出」す。

 

 昨日、「今日中には読了しそう。本作品は、「紅楼夢」に繋がる。中国で「源氏物語」が読まれないのは、「紅楼夢」あるがゆえとも言われるほどの小説。「紅楼夢」を読解するのに精力が尽きてしまうのか。では、我輩は、「紅楼夢」に手を出すのか。「源氏物語」に感心しつつも、悪戦苦闘しているのに」などとつづった。

 そう、書いたのは昨夕だったが、夜には読了。

 

「金瓶梅は、猥書なり」とは、本書の序の冒頭の言葉。「水滸伝」のスピンアウト作品。「水滸伝」は英雄豪傑の話に終始するが、それでも淫する話題が少々ある。その部分を思いっきり膨らませたというべきか。色恋の話だが、英雄も女や色、カネには惑う。小説的な展開は、やがて「紅楼夢」へと道を拓いた。
 面白かったのだが、全10冊。挿絵が豊富。場面を忠実に描いているし、愁嘆場でもあるのだが、色事の真っ最中を描いているわけではない……のは残念。

 

 豊洲や晴海、お台場などの話題に接すると、懐かしさの念が高まる。お台場が未整備で僅かな施設しかなく、芝生のやたらと拾い公園ばかりだった。人影も少なく、たまにアーミールックの連中が模擬弾で戦闘ごっこしているばかり。我輩は、天気のいい日、バイクを駆ってお台場へ。広場の隅っこに横たわって、読書そして空や運河眺め。

 整備されたらつまらなくなって、足が遠ざかってしまった。

 今日は銭湯へ。自宅で風呂に入れるけど、庭仕事でたっぷり汗を掻いたし、世間は大型連休らしいようで、せめてもの温泉気分。案の定、銭湯に人影は少ない。男風呂は、一時、吾輩一人になった。広い浴場を独り占め!

 

Sscn1462 ← 近所の公園から夕焼けを撮った。2012年撮影。公園へ行けた最後の頃かな。

 

 我が町の近所にも大きな公園がある。10年ほど前までは一面の田圃。我が家の屋根裏部屋から眺めるのが至福。公園が整備されるまでは、晴れたら毎日のように公園へ。広い空間なので、朝日や夕焼けなどを撮影するのが楽しみだった。

 でも、公園が完成してからは通り過ぎるだけ。我輩が散歩してたら、変なおじさんが徘徊してると、通報されるからね。