池江の白血病公表! | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 

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← 『 中国名詩選 上』(松枝 茂夫 編 ワイド版岩波文庫 26) 「中国の詩歌は3000年もの豪華絢爛たる歴史をもち,質量とも世界に類を見ない.「天上の星の数」ほどもあるそれらの作品の中から愛誦するにたる詩篇約600首を精選,読み下し文と現代語訳,注釈と作者略伝を付す」。 

 

池江の白血病公表 世界のメディアも衝撃「日本の天才水泳少女が…」「東京五輪の顔」
 夕方だったかに接したこの一報に驚いた。こんなことがあるのか。現代は、治療可能な病気らしいが、第一線での活躍、まして東京オリンピック出場は、どうなのだろう。
 今は、完治を待つだけ。

 

 漢詩には、三千年の歴史がある。まさに、歴史。何らかの文字に書き残されてこそ、歴史。
 まだ、全3巻の上巻の冒頭。漢詩だが、歌謡の雰囲気が漂う。民謡などの歌詞の、一部だけ変化させて、三番まで繰り返される。

 

 みんなで合唱したのか、あるいは、誰かが謡うのを、みんなで聴いていたのか。
 中には、ふと、「古事記」の歌、歌謡を連想させるものも。話は逆で、こうした古代中国の漢詩の影響があって、日本の古代の歌謡が生れたてと理解すべきか。
 あるいは、古謡は自然と似てくるものなのか。

 

 今日、詠んでいた中に、屈原が登場した。素養のない吾輩もその名だけは知っている。
屈原 - Wikipedia」によると、紀元前343年 - 紀元前278年頃の人で、中国戦国時代の楚の政治家、詩人。気骨の人……であるがゆえ、ついには自殺を遂げる。


 ただ、上記の記録は、『史記』で伝えられる人物像で、疑わしいとも。

 

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→ 屈原の肖像画(17世紀) (画像は、「屈原 - Wikipedia」より)

 

 誰かさんの呟きで、登別温泉の話題が出ていた。
 その温泉にはほろ苦い思い出がある。学生になり、友人に誘われ、周遊券を使った1週間のミニキャンプ旅行へ。時期は6月。本土は梅雨だ。テントなどキャンプ用具を担ぎ、函館、札幌、そして登別温泉近くのキャンプ場へ。


 が、なぜか雨!
 そうか、北海道には梅雨の時期はないけど、雨が降ら、ないわけじゃない。折しも、食料品もなくなっていて、雨がザーザー降りつけるテントの中、ひもじいお腹を抱えて、長い夜の明けるのを待ちわびていた。

 

 車中で雑談で盛り上がっているうちに、あっという間に襟裳岬へ。……あのまま歩き続けていたら、海岸線の何処かで海を眺めながら、遭難しかけている我々の哀れな姿が見られていたに違いない。

 1年か2年後、森進一さんが「襟裳岬」をヒットさせた。日本国中で我々のことを嗤っているように感じた…ような。

 

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← 『世界の名著〈第14〉アウグスティヌス』( 山田 晶 (編集) 中央公論社 (1968)) 買ったのは、1973年。箱入り。

 

 昨年は、ルソーの「告白(録)」を読んだ。その続きというわけではないが、アウグスティヌスの「告白」を読み始めた。


 別に告白物が好きってわけじゃない。


 ルソーは、被害妄想の気味があると言われたりするが、確かに言い訳がましいところもある。世相に対し思想を端的に主張すれば、軋轢だって実際にあっただろうし。
 アウグスティヌスの「告白」はというと、徹底して神との対話。犯した罪の懺悔であり、救われていることへの感謝の表明。と言いつつ、まだ冒頭の山田氏による解説さえ、明日、読めるかどうか。

 

…なんて、昨日、仕事の車中で書いたが、今日(火曜日)、解説を読み通し、本文に突入。
 山田氏の解説は熱気が籠っている。本文も、親しみやすい。内容までは思い出せないが、40年前、鉛筆を手に根を詰めて読んだ体験は蘇ってくる。