雪国の者には、シーシュポスの神話が童話に思える | 無精庵徒然草

無精庵徒然草

無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 昨日は、富山は(も)突然の大雪で大わらわだった。雪は降るとは予想がされていた。但し、朝方では、夜半を回る頃という予報だった。


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← お絵かきチャンピオン さん「下町霜街」 小生、彼の絵のファンである。(ホームページは、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン 」)


 冷たい雨が降っていて、霰になったり霙になったり、やばいかなーとは思いつつも、それでも、昼間は氷雨が雪に変わるのは夜半前後と思って(願って?)いたのだ。
 それが、午後の三時半を回った頃から、雨は雪に変わり、それも、いかにも富山らしい湿っぽい粒の大きな雪。


 雪は一気に世界を銀色の世界に染めていった。車の上にも見る見るうちに雪が積もる。
 富山は雪国の端くれである。雪には慣れている。
 けれど、大方の人は、朝の予報で身支度をしている。


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→ 大西巨人/著『神聖喜劇 第三巻』(光文社文庫) 第三巻を手にしたのは、夏だったような。合間に他の本を次々に読んだこともあって、四か月ぶりに読了。ホント、神聖なる喜劇である。(画像は、「神聖喜劇 第三巻 大西巨人 光文社文庫 光文社 」より)


 通勤にしても通学にしても、足元は、雨対策くらいはしていても、帰宅の時間も雨だろうという読みなので、とてもじゃないが、行きたい宅はしていない。
 足元を気にしつつの帰宅の途となった。悲惨なのは車である。つい先日まで暖冬で、雪なんて想像も付かない。ノーマルタイヤの人も多い。タクシーでさえ、雪用に替えていなかったりして、営業所はタイヤ交換の作業に追われたりして、大混乱である。


 我が社の場合、多くのドライバーは早めにタイヤをスタッドレスに変更していたので、営業には支障はなかった。
 とはいっても、道路は夕方が近づくに連れ、渋滞の度が高まっていく。正直、富山の初冬で、こんな渋滞を経験したのは初めてだった。同じ途でも二倍から三倍の時間を要する。


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← 昨日の午後の四時までは雪がなかったのだ。


 驚いたのは列車さえ一時的に止まってしまったこと。雪で架線がおかしくなったとか。
 あの程度の雪で!
 数時間、止まったことで、夕方のラッシュ時だったこともあり、駅も大混乱。予定が入っていて、余儀なくタクシーを遠距離で利用する羽目になった方も多数いたらしい(確かにいました)。


 混乱は夜が更けても収まらない。不況の最中とはいえ、それなりに人の出があった繁華街では、帰ろうとタクシーを呼んでも一時間二時間待ちを告げられ、途方に暮れていたり。とうとう、雪の中、雪道を歩いて帰る若者も続出。


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→ 昼間、せっせと雪掻きをしたのに、そのあとも断続的に降り続き、汗を掻いたあとが水の泡。ホント、水泡に帰したのである。除雪作業を繰り返すと、シジフォスの神話 なんて童話に思えてくる。白き魔と戦う者には、そんなの当たり前じゃん、と思えてしまうのだ。


 小生も、一件、仕事が終わると、即座に次の無線指令が入り、食事もトイレもままならない。トイレを我慢し、空腹を我慢し、営業を夜半を回った丑三つ時まで続けた。
 富山の人間は雪に慣れている…のだが、やはり、不意打ちの雪には降参気味だったのである。