竹垣に縄 | 無精庵徒然草

無精庵徒然草

無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 今日は日中、せっせと庭木の剪定やら今年植えたばかりの木への添え木設置など行った。
 雪囲いといったちゃんとした作業は行わない代わり、杉や泰山木そして松などの枝葉を可能な限り刈り込み、雪があまり積もらないようにすっきりさせた。
 やりきったとは言えないが、自分にできることはやったかもしれない。


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→ ドウダンツツジと山茶花のツーショット


 脚立の上に登って高枝鋏を使う作業は結構、怖い。足場が必ずしも良くないし、アルミの脚立がふらつく。しかも、両腕を目いっぱい伸ばすし、中腰の姿勢だったりするので、いつかは脚立から落っこちそうな気がする。


 選定作業をやりつつ、庭などの様子を見て回ったら、垣根が朽ちて倒壊しそうになっているのに気付いた。
 もう設置して数十年も経っているので、垣根の竹が腐っているし、支柱というか杭もちょっと押せば折れそうなほど弱っている。そのことは数年前から分かっていて、一部はホームセンターで買った既製品のフェンス(木製)を生け垣に宛がって当座をしのいでいる。


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← 莫言著『赤い高粱 〈続〉 』 (井口晃訳 岩波現代文庫)


 けれど、買ってきたものは、畳一枚を縦に二分したほどのもの。小生としては、畳一畳ほどのフェンスを設置したい。が、吾輩の車には入らない。已む無く細長い半畳の大きさのフェンスで代用している。
 いつか、チャンスがあったら、一畳ほどのフェンスを買ってきて、垣根(竹垣)を撤去した後に設置したい。


 車中での待機中に読んできた莫言著の『赤い高粱 〈続〉 』 も、残り少なくなったので、自宅に持ち帰り、本夕、一気に読了。


 面白いというより、表現力、描写力を実感させられた。旧日本軍の兵士による蛮行も描かれていて、日本人たる小生も忸怩たる思いは感じるが、中国に侵略し、略奪や暴行、強姦などをやった以上は、歴史の事実として受け止めざるを得ない。


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→ 寝室の外のコンクリートの段に生えてきている、ど根性カエデ! 何年経っても大きくはならない。ただ紅葉はする!


 歴史の事実から目を背けようとするタカ派や右翼の連中は、こういった本を読んだほうがいいだろう。


 但し、筆者は日本人(軍)は悪、中国人(兵など)は善と、紋切型に描いているわけではない。


 そんな本など読むに値しない。中国人同士の醜い争い、男と女の文字通り血で血を洗う戦いなど描き切っていて、悲劇の域に達しそうなほどの物語に仕立てている。


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← 竹垣も杭も相当に腐っている。今にも倒壊しそう…というより、竹は既に何本か朽ちて倒れてしまった。縄で補強するも、ただの時間稼ぎである。


 マルケスやドノソ、フォークナーなどの影響は如実に見られるが、個々の表現は著者莫言ならではのもの。


 とりあえず、『赤い高粱』を読んで様子を見てからと思って読みだしたが、即座に続も読みたくなった(尤も、本来は両方合わせて一冊の長編なのを、都合上、翻訳では分冊したのだ)。