充実それともダラダラの一日 | 無精庵徒然草

無精庵徒然草

無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 前夜からの雨が、金曜日、ほぼ終日、降りつづけた。
 強い雨が続き、折々猛烈な風雨になり、また、強い雨となり、を繰り返して、いつの間にやら夕方に。
 夜になって、雨脚がやや弱まったけれど、それでも、時折、家の中にいても、雨音が聞こえてくる。

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← 朝7時20分過ぎ。出窓の外は、風雨。雨も凄いが雷が凄い。

 風も吹き荒れて、網戸越しに雨が吹き込んできた。
 茶の間では、気が付いた時点で窓を数センチほどを残して閉めた。

 ただ、台所は気づくのが遅く、昼食時、食事の用意をしていて、流し台の上の布巾を手にしたら、なんだかやたらと濡れている。使った覚えもないのに。
 そうか、網戸越しに雨が吹き込んでいたのだ。

 富山県でも一部の地域で記録的な短時間の降雨を記録した。今日だけで八月一か月分の雨が降ったとか。
 雨に風に雷も。一時は、竜巻注意報も出た。
 幸い富山では被害はなかったが、隣の石川県では雷が落ちて火災や停電に見舞われ、さらに、突風によると思われる被害も出たとか。

 不穏な空模様の下、寝室のベッドで寝ていても気が気ではない。
 とうとう夜中というか、未明の三時半頃、起きだして茶の間へ。

 ベッドではなく、茶の間のリクライニングに体を預けて、プルーストの小説を読もうと思い立ったのである。

 それに、懸案の仕事がある。
 それは、組合関係の仕事。組合規約の改正が行われる。
 改定すべき事項については、過日の会議でほぼ決まった。
 小生は、その文書の作成(印刷)作業を担当している。

 といっても、改定前の規約文原文はある。
 今回は、改定なり追加事項なりを変更すればいいわけである。
 ただ、規約の文書をPCに入力して、データを保存する意味合いもあり、結局、元の文書を全文入力し、且つ訂正や加筆事項を加えるわけで、入力間違いの校正作業もあって、作業は3時間以上に渡った。

 というと、なんだか大変な作業のようだが、A4の文書で4頁ほどなのである。
 文章の量としては、小生にとっては目を見張るようなものではない。
 ただ、規約文という特殊性もあって、文章が堅苦しく、入力も神経を使うわけである。

 内容については、敢えて書かない。

 昔は組合員が数十人も居たらしいが、今では二十人足らずの小さな組合になってしまった。
 景気が悪く、組合費の負担が重く感じられるとか、御用組合で組合の体(てい)を成していないとか、主義主張の違いで組合が割れてしまったとか、そもそも、組合活動の社会的意義が薄れてしまったとか(小生自身は、今の時代だからこそ、組合の意義は大きいと思っている)、組合が縮小してきた理由は多岐に渡る。

 そもそも組合の執行役員を引き受ける、つまりは成り手自体が居なくなってきている。
 小生自身、何もしなくていいから、と言われて、しぶしぶ役員になったが、実際になってみると、会議など雑用仕事が多い。
 家では家事(庭や畑仕事)があって、町内会だってさぼっている現状なのに、組合の仕事なんてと敬遠していたが、断れない性格があって、気がついたら深入りしている。

 一般論として、組合の意義は今だからこそ高いと思っている。それは正直、そう考えている。
 その実、では自分が責任の一端を担うかというと、躊躇ってしまうわけである。総論賛成各論反対のようなもの?

 文書の入力や改訂、、校正作業が一通り終了したのは、朝の七時過ぎ。
 さすがに眠気で頭が痛い。
 眠すぎて眠れず、仕方なく朝刊を取ってきて、テレビをオンにしつつ読んでしまった。

 風雨が一層、強まっている。朝の七時が回っても、外は薄暗い。茶の間の出窓に置いてある電気スタンドをオンにして、新聞やら小説などを読む。その灯りがやたらと眩しく見える。それほど外は薄暗い、まして家の中は猶更である。

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→ 茶の間に連なる洗面所さらには風呂場。洗面所の窓を少し開けて外(北の方角)を撮ってみた。

 新聞はともかく、小説は数頁も読めないうちに、頭がガンガンしてきて、さすがに目を閉じてしまった。
 雨音、風の吹き荒ぶ音を聞きながら、眠りの靄の中に落ち込んでいった…ようである。

 変則的な生活ぶりで、風雨や雷鳴もあって外仕事も外出も憚られ、とうとうその日一日は、無気力なままにダラダラと過ごしてしまった。
 懸案を片付けるという仕事をやって充実していたような、その実、ダラダラするばかりだったような、不思議な一日だったのである。