エルガー『愛の挨拶』を求めて | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 テレビドラマ『相棒』は、特に寺脇康文さんの演じる亀山薫が辞めるまでのものは、結構、好きで見ていた。
 再放送も、録画までして見ていたほど、好きな番組の一つだった。
 水谷豊さんの演じる杉下右京と亀山薫とのコンビネーションも良かったのだろう。
 それぞれの演技もいいが、二人が絡み合うことで持ち味が相乗効果式に一層、深まったものと思う。

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→ 「相棒 Classical Collection:杉下右京 愛好クラシック作品集 (画像は、「テレビ朝日|相棒season8 」より)



 ところで、このドラマ、主人公(の一人)の杉下右京の好み…というよりプロデューサーか演出家、音楽担当の方の好みなのだろうが、クラシック音楽がよく使われる。
 好きな曲、耳馴染みの曲もあれば、クラシックに(も)疎い小生には初耳と思しき曲も流れてくる。

 となると、その曲は何なのか、誰が演奏しているのか、誰の作曲なのかが気になる。


 曲名は、ドラマの中で紹介されることもあるが(それどころか、作曲者は誰か、誰の演奏かも滔滔と述べられることがあるが)、ちょっとメモすればいいものを、やはり、ドラマを見ている最中は、大概、食事時間だったりするし、そもそも不精でもあるので、記憶力も萎え切っている小生、到底、後になって思い出すなど叶わない。
 


 が、ふと、就寝しようとして、はて、あの曲は何だったっけと気になりだす。
 となると、眠れなくなる…なんてのは大袈裟だが、本を手にしてベッドに入るのが習慣なのだが、とてもじゃないけど、本に集中できなくなる。
 
 そんな気になる作曲家にエドワード・エルガー (という名前)の人がいる。
 エルガーファンならずとも、クラシックファンならば好きの程度は別にして、常識のうちに入る人なのだろう。
 どうして気になるかって、番組の中で、刑事の杉下のみならず、酷薄な金貸し(で、友達のいない)犯人までもがエルガーのある曲を、あるいはその演奏だったか、あるいは、曲の中のある部分を激賞しているではないか。


 番組の中で流れているから、多少は雰囲気は分かるが、やはりじっくり聴いてみたくなるってのが人情であろう。

(言うまでもないが、エルガーに限らず、バッハやショパン、ホルスト、シューベルト、フォーレ、ヴィラ=ロボス、ハイドン、モーツァルト、ラヴェル、ドヴォルザーク、アルビノーニ……などなど、いろんな作曲家の曲が使われてきている。クラシックだけが使われているわけではなく、吉田拓郎やteam K、の曲なども架かっていた。)


 エルガーの曲自体は、『相棒』の中で何度となく使われている。
 音楽担当の方か制作の関係者にエルガー好きの方が居られるのだろう。
 何度か使われたエルガーの曲の一つは、『威風堂々 第1番』である。



 しかし、気になってならなかったのは、「season 2 第7話「消えた死体」 」にて使われていた曲で、『愛の挨拶 』だった。
各種の編曲がなされ、エルガーの作品の中では『威風堂々』に次いで有名なものに入る。優美な曲想が幅広い支持を集めている 」という。
 調べてみると、ノーマン・デル・マー指揮ボーンマス・シンフォニエッタ による、『愛の挨拶 』のようである。



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← 『黒部の泡水』 「黒部の名水で地サイダー」だとか。発売元は、「うなづき商店」。 (情報・画像は、「黒部の名水で地サイダー、その名も『黒部の泡水』 チューリップテレビニュース 」より)



 この曲をじっくり聴きたくて図書館で物色したが、所蔵品の中にも見つからず、あったのは交響的習作『フォルスタッフ』(Falstaff ) だった。
サー・ジョン・フォルスタッフ(Sir John Falstaff)はウィリアム・シェイクスピアの作品に登場する架空の人物 」で、『愛の挨拶』とは、雰囲気が違いすぎる!


 うーむ。
 どうやら、小生には、『愛の挨拶』は当面、縁遠いようである!





参考:
相棒音楽、クラシック一覧


                                      (10/01/26 作)