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●マクワウリの分類と特徴

◆マクワウリとは

分類:スミレ目 > ウリ科 > キュウリ属 > メロン > メロン変種

学名:Cucumis melo var. makuwa

英名:Oriental Melon

和名:まくわうり/真桑瓜

別名:アジウリ(味瓜)、アマウリ(甘瓜)、カンロ(甘露)、ボンテンウリ(梵天瓜)、ミヤコウリ(都瓜)、テンカ(甜瓜)、カラウリ(唐瓜)、ナシウリ(梨瓜)など地方によって様々

 

●マクワウリはウリ科キュウリ属でメロンの仲間

 マクワ瓜は古くから日本で親しまれてきた食材の一つで、縄文時代の初期には既に食べられていたと言われています。ウリ科キュウリ属のツル性の植物の果実で、メロンの変種とされています。

 美濃国(現在の岐阜県南部)の真桑村(現在の本巣市)でよく作られていたため、その地名をとってマクワ瓜(真桑瓜)と呼ばれるようになったようです。

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●色々なメロンの先祖

 マクワウリはもともとメロンの変種とされていますが、今日スーパーなどに並んでいるプリンスメロンをはじめ、キンショウメロンなどマクワ瓜の系統との交配で生まれたメロンもあります。また、それをもとに他の品種の交配も行われています。

■マクワウリにも品種がいろいろ

タイガーメロンとなりくらマクワ

●マクワウリの主な品種一覧

 マクワ瓜と一言で言っても、実は様々な品種が各地で栽培されてきました。皮の色が黄色い物もあれば、緑色の物やスイカのように縦じまが入ったものなどもあります。

■マクワウリ(真桑瓜/まくわうり)の主な産地

●岐阜県の伝統野菜

 マクワ瓜の名前の由来となっている岐阜県では、マクワ瓜を飛騨美濃伝統野菜として扱っています。

●愛知県の伝統野菜

 愛知県でもマクワ瓜は伝統野菜として認定されています。ここでは「落瓜」という緑色に縦に筋が入る品種と、「金俵まくわ」と呼ばれている黄色いタイプが作られています。

●滋賀県の伝統野菜

 滋賀県では地域によって色々な品種のマクワウリが古くから盛んに栽培されてきました。現在でも「金まくわ」は滋賀県今津の伝統野菜として扱われている他、地方でも伝統野菜として扱われている所が多数あります。

■マクワウリ(真桑瓜/まくわうり)の旬は

●マクワウリの出回る旬の時期

 マクワ瓜はメロンなどと同じ夏が旬の果物です。6月頃から出始めますが、出荷のピークは7月に入ってから。そしてお盆の時期にまたピークになります。これは、マクワ瓜の黄色が彩りとして美しいことから、昔からお盆の供え物として欠かせないものの一つとされてきたからでしょう。