ふたご座流星群 | 銀河食堂のしろくまさん

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劇団印象-indian elephant-の劇団員 山村茉梨乃のブログです。



レッスンの帰りに、いつもの橋を渡ってたら、人が沢山、立ち止まって、上を見上げていた。

なんだろうな?

と思いながら歩いていると、

ふいに「わぁ」と歓声があがる。

あ、流れ星が流れているんだ!!

私も見たくなって、立ち止まって

空に目を凝らす。

あっ!!流れた!?

ような気もするけど、目の錯覚かな?

というのを2〜3回繰り返した。

さっきのように、歓声が上がる程はっきりした星は、中々流れないのかな。

今夜は空気が澄んでいて、星が良く見える。

本当に良く光っている。

橋にもたれかかって、一生懸命、空を見つめる。

じっとしていると、身体がどんどん冷えてきた。

ああ早く、流れ星、くっきりしたやつ、流れないかな〜

いっそプラネタリウム行きたいなぁ。

BGMとナレーションつきでムードのあるやつ。

暖かい部屋で椅子に座りながら、満点の星空見られるじゃん。

最後に行った“オトナの”プラネタリウム、あれは微妙だったよな〜

付き合わせた知人に申し訳無かった。

“普通の”プラネタリウムに行きたいなぁ。

こうして空を見上げていると、段々、動かない星が美しく感じなくなっている自分に気がつく。

麻痺してる。

いつもなら、この橋から、少しでも星が見えたら心躍るのに、今日は流れていない星がまるで無価値に見えてくる。

そこに無いものばかり欲しがって、すでに在る大事なものに気づけない、自分の人生みたいでほんの少し苦い気持ちになる。

けれど、やっぱり、流れ星が、見たい!!

見なきゃ、帰れない。

もう少しだけ、、、

あともう少し、、、

と、寒さに耐えて粘っていたら、

流れたーーー!!!

多分!!!

今度こそ気のせいではないと思う。

だって私の身体が“はっ!!”って動いたから。

何も無いのに身体が動くわけないもの。

やった!!!

さぁ急いで帰ろう。

もう凍えてしまって大変だ。

あぁ見られて良かったな。

温かいお茶を買って帰ろう。

帰り道でも、何ヶ所かで、ぽつり、ぽつり、1人で星を見上げている人がいた。

そりゃそうか、星ってどこからでも見られたじゃん。

でも、やっぱ、あの橋から、知らない人達と一緒に見る星が、私にとってはとても特別で良いものに思えた。

結局そんな風に、多くの人が良いと思うものに何となく流されて。

おやすみ。