懐かしくなって、久しぶりに朗読を聞いた。


宮沢賢治のやまなし。


クラムボンは笑ったよ

クラムボンは笑っていたよ
それなら、何故クラムボンは笑ったの?

知らない


クラムボンは死んだよ

クラムボンは殺されたよ

それなら、何故クラムボンは殺された?

わからない



二枚の、青い幻燈。
わたしも小学生の時、
国語の教科書で出会ったときに、蟹になりたかった。
水のなかで、光の網を見てみたかった。


生きていたいのやら、死んでしまいたいのやらわからない日が、本当に度々ある。弱虫は、綿で怪我をするのです。


とりあえず、死ぬことなんてないのだけれど。



がらんどうの心で、今再び、静かな青を求めたりする。 淡い、深い、青。